タッチアクションヒートマップ
タッチアクションヒートマップは、スマートフォンやタブレット上でのタップ・スワイプ・ズームなどの操作を可視化するデータです。ユーザーの行動を分析し、サイトやアプリの使いやすさを改善することで、コンバージョン率向上や離脱率低下につなげます。タッチアクションヒートマップについて解説させて頂きます
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タッチアクションヒートマップとは?
タッチアクションヒートマップとは、スマートフォンやタブレットの画面上で、ユーザーがどこをどのように触っているのかを可視化するツールです。簡単に言うと、「ユーザーがよくタップする場所」「スワイプしている範囲」「ズームしたエリア」などを色で表示する仕組みです。これを使えば、ユーザーがどの操作に困っているのか、どの情報を重要視しているのかが分かります。
なぜタッチアクションヒートマップが必要なのか?
近年、アプリの閲覧もそうですが、ウェブサイトの閲覧でさえスマートフォンで閲覧することがかなりの割合を占めることが一般的になっています。
しかし、PC用にデザインされたままのサイトをスマホで見ると、ボタンが小さすぎたり、スクロールしにくかったりして、ユーザーの使いやすさ(ユーザビリティ)が損なわれることがあります。
例えばこんな問題が起きることがあります。
・リンクが押しづらい ⇒ ユーザーが何度もタップしてしまう
・スクロールが止まる ⇒ 読み進めたいのに進めない
・ズームを多用 ⇒ 文字が小さくて読みにくい
これらの問題を解決するために、タッチアクションヒートマップを使ってユーザーの操作を分析し、改善することが重要になります。
タッチアクションヒートマップで分かること
ヒートマップでは、次のようなタッチ操作を分析できます。
1. タップ(クリック)
・よく押されているボタンやリンクがどこか
・逆に、押してほしいボタンが押されていないか
2. スワイプ(指でなぞる)
・縦スクロールや横スクロールの動き
・重要な情報がスクロールされすぎて見られていない可能性
3. フリック(指をサッと動かす)
・素早くスクロールされるエリア(読まれていない箇所)
・ユーザーが探している情報にたどり着くまでにかかる時間
4. ピンチイン・ピンチアウト(ズーム)
・文字が小さすぎて読みにくいエリア
・画像の詳細を確認しようとしている可能性
タッチアクションヒートマップの活用方法
タッチアクションヒートマップを活用すれば、ユーザーの行動をデータで把握し、改善のヒントを得ることができます。
① よくタップされるエリアの分析
ヒートマップでタップ数を確認して、「申し込みボタンは画面の下にあるけれど、実はあまり押されていない?」と判断したら、
ボタンを目立つ位置(画面の上部など)に移動してみてクリック率をチェックします。
② スワイプの流れの分析
ヒートマップでスクロール量を確認して 「スクロールされすぎるページは、情報が伝わっていない?」
大事な情報をページの最初に配置して、次のスクロール率をチェックします。
③ ズーム(ピンチイン・ピンチアウト)の多いエリア
ヒートマップでピッチインが多い場所を割り出して文字が小さいなら、
「ズームされる部分は文字が小さくて読みにくい?」と判断して、 ピンチインが多い場所の文字サイズを大きくします。
タッチアクションヒートマップを使った活用例
活用例① ECサイトのカートボタンが押されていない
【問題】
ECサイトで「カートに追加」ボタンがあまりタップされていないことが判明。
【ヒートマップ分析結果】
・ボタンが画面の最下部にあり、スクロールしないと見えない
・商品画像ばかりがタップされていて、ボタンにたどり着いていない
【改善策】
・ボタンを画面の中央に固定表示(スクロールしても常に見える状態にする)
・商品画像をタップしたらカートに追加できる機能を追加
結果
・カート追加率が大幅にアップ
事例② お問い合わせページのコンバージョン率向上
【問題】
お問い合わせページの入力フォームで、離脱率(途中でやめる人の割合)が50%以上と高かった。
【ヒートマップ分析結果】
・フォームの一部でズーム操作が多く発生していた。
・スマホでは入力しにくい項目があることが判明
【改善策】
・入力欄のサイズを大きくする
・不要な入力項目を削除し、シンプルにする
結果
・フォームの入力完了率がアップした
タッチアクションヒートマップの導入手順
1. ツールを選ぶ
例: User Heat、SiTest など(無料で試せるものもある)
2. トラッキングコードを設置
自社サイトやアプリにツールのコードを埋め込みます。
3. データを収集(1週間〜1ヶ月)
アクセスが多い場合は短期間、少ない場合は長期間で分析します
4. ヒートマップを確認し、問題点を洗い出す
5. 仮説を立てて改善し、A/Bテストを実施
変更前後で効果を比較し、その比較データをもとに改善案を考えて更に実施していきます。
まとめ
タッチアクションヒートマップは、スマートフォンやタブレット上でのユーザー操作を可視化し、タップ・スワイプ・ズームなどの行動を分析するツールです。
これを活用することで、ユーザーがどの部分を操作しやすいか、どこに問題があるかを把握し、サイトやアプリの改善につなげることができます。導入は簡単で、適切なツールを選び、トラッキングコードを設置し、データを分析することで効果的な改善が可能です。ユーザーの行動を数値で把握し、データに基づいたUI/UXの最適化を行うことで、コンバージョン率の向上や離脱率の低下につながります。デジタルマーケティングの改善に役立つため、積極的に活用しましょう。
参考記事
・ヒートマップとは?種類ごとの見方と分析事例、ツールの選び方を解説
・ヒートマップツール15選:無料から有料まで徹底比較と選び方ガイド