終了エリア
終了エリアとは、ウェブサイトやアプリのページでユーザーが離脱する場所になります。ここでは、終了エリアについての用語を解説をさせていただきます。
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終了エリアとは?
Webサイトを見ている人が、ページのどこまで読んだか、どこでスクロール(画面を下に送る動作)を止めたかを調べると、あるポイントで多くの人が読むのをやめていることが分かります。この「多くの人が読むのをやめた場所」を終了エリアと呼びます。
言い換えると、「ここまで読んだら、みんな離れていった場所」です。
例えば、以下のようになります。
・A社のWebページに100人が訪問したとします。
・ページの半分くらいまで読んだところで60人が離脱(離れる)しました。
・その「ページの半分」のところが終了エリアです。
なぜ終了エリアが重要なのか?
Webページの目的はさまざまです。例えば、以下のような目的がごあいます。
・商品を買ってもらう
・資料をダウンロードしてもらう
・問い合わせをしてもらう など。
でも、ページの下の方に大事な情報があっても、途中で読むのをやめてしまえば、ユーザーはそれを見ていません。つまり、ゴールにたどりつく前に離脱してしまうんです。
終了エリアを知ることで、以下のようなことが分かり、離脱を減らすヒントになります。
・「どこで人が読むのをやめているか」
・「その理由は何か」
・「ページをどう改善したら良いか」
終了エリアの活用方法
終了エリアを使って、ウェブサイトのパフォーマンスを上げる方法を解説させて頂きます。
コンテンツの配置場所を最適化
終了エリアを確認し、その手前に重要な情報が設置されていないようであれば、当該情報をより上部に移動することを検討します。
例えば、あるウェブページの終了エリアがページの真ん中にあったとしましょう。
重要な「購入ボタン」がページの一番下にあるなら、そのボタンを終了エリアより上に移動することで、
多くのユーザーに見てもらうチャンスが増えます。
ページの読み込み速度を改善
ユーザーがページを早く離れてしまう理由の一つに、ページの読み込みが遅いことがあります。
終了エリアがページの上のほうにあれば、ユーザーが遅い読み込み速度にイライラして、
すぐに離脱している可能性があります。
この場合、画像の軽量化や不要なスクリプトの削除などを行って、ページの表示速度を改善することが効果的です。
コンテンツを改善して、ユーザーの興味を維持する
ページの途中で多くのユーザーが離脱する場合、その理由はコンテンツに興味を持てなくなったからかもしれません。
もし、記事の途中で終了エリアがある場合は、その手前のコンテンツが魅力的でない可能性があります。
このような場合、以下のような改善ができます。
・写真や図を入れて視覚的に伝える
例えば、文字だけのページは読み飛ばされやすいという仮説があるため、2〜3スクロールごとに商品の使い方を図で説明したり、メリットを箇条書きとアイコンで視覚的に伝えることで、ページの最後まで読んで頂く可能性があります。
・ページの長さを調整する
長すぎる段落や複雑すぎる説明が原因で、ユーザーが飽きてしまうことがあります。
この場合、段落を短くしたり、画像や動画を追加して視覚的な変化をつけることで、
ユーザーが最後までページを読んでくれるようになる可能性があります。
デバイス別に終了エリアを確認する
終了エリアは、スマホ、タブレット、パソコンといったデバイスによって異なることがあります。
スマホだとユーザーが早くスクロールするため、終了エリアがページの下に到達しやすい一方で、
パソコンではゆっくりスクロールする傾向があります。
そのため、各デバイスでどこまでユーザーがページを見ているか確認することが重要です。
例えば、スマホの終了エリアがPCと比べてかなり上にある場合、
モバイル向けにデザインを最適化し、重要な情報をもっと上部に配置することを検討する必要があります。
終了エリアの分析活用例
終了エリアを使ってウェブサイトを改善する例を紹介します。
例1:ECサイトでのコンバージョン改善
あるオンラインショップでは、商品ページの終了エリアがちょうどページの真ん中にあり、
購入ボタンが多くのユーザーに見られていないというケースの場合、
購入ボタンをページの上部にも配置すれば、コンバージョン率が上がる可能性があります。
例2:ブログ記事の読了率向上
例えば、ブログ記事にて終了エリアがページの途中にあり、多くのユーザーが最後まで記事を読まずに
離脱していると仮定します。そこで、記事の途中にインタラクティブなクイズを挿入し、
ユーザーが次に進みやすくなるような仕掛けを施すことにより、
記事を最後まで読むユーザーが増加する可能性が出てきます。
まとめ
終了エリアは、ユーザーがページをどこまで見たかを直感的に知ることができます。
この終了エリアを分析して改善することで、ウェブサイトやアプリのコンテンツを最適化し、ユーザーの離脱を防ぐことができます。
重要な情報を終了エリアよりも上に配置したり、コンテンツの質を向上させることで、
ユーザーの興味を引きつけ、コンバージョン率を向上させることが期待できます。