People Also Ask(PAA)
Google検索を利用していると、「他の人はこちらも質問」や「関連する質問」といったセクションを目にすることがあります。これは「People Also Ask(PAA)」と呼ばれる機能で、ユーザーの検索体験を良くするために導入されています。
ここでは、PAA(People Also Ask)の構造やSEOにおける役割、さらに検索結果でPAAに表示されるための具体的な対策について、わかりやすくご紹介します。
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People Also Ask(PAA)とは?
「People Also Ask(PAA)」とは、Googleの検索結果に表示される『他の人はこちらも質問』という質問による表示される枠のことです。ユーザーがGoogleで調べたい内容に応じた質問と、その答えがセットで表示されます。
簡単に言えば、Googleがユーザーの「知りたいこと」を予測し、関連する質問を先回りして提案してくれる機能です。
例えば、「SEOとは?」と検索すると、次のような質問がPAAとして表示されます。
・「SEOの基本的なやり方は?」
・「SEOを始めるのに必要な費用は?」
・「SEOと広告(リスティング広告)の違いは?」
このように、PAAは検索結果ページ上でユーザーが知りたい情報を広げる役割を持っています。
People Also Ask(PAA)の表示場所
PAAの表示位置は、検索クエリやユーザーの意図によって全く異なってきますが、以下のような場所に表示されます。
1. 検索結果の上部(トップ)
特定のキーワードや質問形式のクエリに対しては、PAAが検索結果の最上部、つまり最初のオーガニック検索結果の直前に表示されることがあります。この位置に掲出されることで、ユーザーの目に留まりやすくなり、クリック率の向上が期待されます。
2. 検索結果の中間
多くの場合、PAAは検索結果の1位から3位のオーガニックリンクの直後に掲出されます。この位置は、検索結果で表示される数件を確認した後、ユーザーがPAAを見る事になるので、それまでに探した情報で物足りないユーザーにとっては、有益な情報となりえます。
3. 検索結果の下部
一部の検索クエリでは、PAAが検索結果ページの下部、つまり最後のオーガニック検索結果の直後に表示されることもあります。この位置は、ユーザーが他の結果を確認した後に追加の質問を探す際に役立ちます。
PAAの表示位置は、Googleのアルゴリズムによって動的に決定され、ユーザーの検索意図やクエリの種類によって変化します。そのため、特定のキーワードでのPAAの表示位置を把握するには、実際の検索結果を確認することが重要です。
People Also Ask(PAA)の表示数
PAAが表示される数は、以下のような傾向で検索クエリやユーザーの行動によって変わってきます。
初期表示数
ユーザーが検索したとき、PAAには最初に3〜4件程度の関連する質問が表示されるのが一般的です。これらの質問は、Googleが自動的に選んで表示しています。
質問の展開による追加表示
ユーザーがPAA内の質問をクリックして回答を表示すると、さらに掘り下げるような質問が表示されます。この動作は繰り返し可能で、ユーザーが質問を展開するたびに新たな質問が表示され、PAAが順次掲出されていきます。
最大表示数
PAAに表示される質問の最大数には明確な上限は設けられていませんが、ユーザーが積極的に質問を展開し続けることで、5~6件どころかその倍である10件以上が掲出されることもあります。ただし、検索クエリ全部にこれほど多くの質問が表示されるわけではなく、クエリの種類や関連情報の豊富さによって表示される数は異なってきます。
このように、PAAの表示数はユーザーの操作に応じて動的に変化し、必要に応じて関連情報を深掘りできる仕組みとなっています。ユーザーが求める情報に迅速かつ効率的にアクセスできるよう設計されている点が、PAAの特徴の一つです。
PAAを活用したSEO対策の具体的な方法
対策① 質問形式でコンテンツを作成する
「People Also Ask」は質問に答える形のコンテンツを好みます。そのため、ブログや記事を作成するときは、よく検索される質問をあえて見出しに入れて作成することが効果的です。
例えば、以下のような見出しを記事内に設置します。
・「SEO対策とは?初心者向けに解説」
・「ホームページ制作にかかる費用は?相場を公開」
対策② 短く明確に回答を書く
PAAの回答は短く簡潔なものが採用される傾向があります(例えば50~100文字程度)。そのため、「質問に対してまず短く答え、その後に詳しい説明を追加する」という形で記事を書きます。
例えば、以下のような形で書きます。
Q:「SEOとは何ですか?」
A:「SEOとは検索エンジンで上位に掲出されることを目指す施策のことで、Google検索での上位表示を高めることができます。」
その後に、詳しい内容を補足していく、というイメージです。
対策③ 既存の記事を再利用する
既に公開しているコンテンツを、PAA向けにすでにGoogleの検索結果の2ページ目などにあるコンテンツを、質問形式や短く明確な回答を追加して再編集します。
例えば、「SEOの基本」といった記事がある場合は、冒頭にユーザーがよく検索する質問を加えることで、PAAに掲載される確率を高めることができます。
まとめ
PAAボックスは、ユーザーの検索体験を向上させるとともに、ウェブサイト運営者にとってもページビューを増やしたり、ブランド認知度をアップさせることができるといったメリットがあります。CTRの向上を目指すためには、ユーザーの検索意図に応えるような質の高いコンテンツを提供していく必要があります。