EFO(Entry Form Optimization) とは、入力フォームを改善し、ユーザーがストレスなく入力を完了できるようにする施策です。
ECサイトやサービス申込フォームでは、ユーザーが最後まで手続きを完了しない限り、購入や申し込みが成立しません。
そのため、EFOは企業の売上向上に直結する重要な取り組みとされています。
フォーム入力が煩雑だったり分かりにくかったりすると、ユーザーは途中で離脱してしまいます。
例えば、入力項目が多すぎたり、エラーメッセージが不明瞭だったりする場合、せっかく訪れた顧客を逃してしまう可能性があります。
この離脱について、サービスによってはフォーム離脱率が80%を超えるケースもあり、これは企業にとって大きな損失です。
この離脱率を下げるために、「入力フォームを改善するだけで、コンバージョン率が劇的に向上する」と言われたら驚く方もいるのではないでしょうか?
今回、EFOの基本から、具体的な施策、成功事例、実践的なツールの活用法まで徹底的に解説します。
これを読めば、自社のフォームをどう改善すべきか明確になり、明日からすぐに成果を上げる行動を起こせるでしょう。
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EFO(Entry Form Optimization)とは、エントリーフォームの使い勝手を向上させ、
ユーザーが途中で離脱せずにフォーム入力を完了できるように最適化することです。
Webサイトの中で、フォームはコンバージョンの最終ステップに位置づけられます。
そのため、フォームが原因でユーザーが離脱してしまうと、売上や成果が直接的に失われてしまいます。
近年、デジタルマーケティングの分野では「UX(ユーザーエクスペリエンス)」の重要性が増しています。
ユーザーがWebサイトで感じるストレスを最小限に抑え、
スムーズな体験を提供することが、集客や売上に直結するからです。
その中でもエントリーフォームは、
ユーザーが目的を達成する最終的な接点であり「UXの最重要ポイント」として注目されています。
なぜなら、広告やSEO施策により集客を成功させたとしても、
エントリーフォームが原因で離脱されてしまうと成果にはつながらないからです。
広告キャンペーンやリスティング広告では、
企業が月間で数十万~数百万円単位の費用を投じることがあります。
しかしながら、その投資もフォームで離脱されると全てが無駄になってしまうからです。
例えば、以下のようなケースを考えてみてください。
広告で月間1,000人を集客したが、フォームの離脱率が70%であった場合、最終的なCV数は300件にとどまります。
一方で、フォーム最適化により離脱率を50%に改善すると、CV数は500件に増加します。
これは売上や成果に大きなインパクトを与える可能性があります。
なぜこのようなことが起きるかというと、ユーザーが入力時に「めんどくさい」と感じてしまうからです。
この「めんどくさい」と感じた瞬間が、離脱の引き金となることが多いです。
このめんどくささが高まれば高まるほど、ユーザーはフォームの入力を途中で諦めてしまう可能性が増します。
特に以下のような状況で、ユーザーは強い「めんどくささ」を感じます。
1. 入力項目が多すぎる
・「こんなに入力しなければいけないの?」という思った時・・・。
・入力項目がずらっと並んでいて、完了までの時間がかかると頭に浮かんだ瞬間
2. 入力規則が厳しすぎる
・パスワードの条件が複雑すぎる場合、「そんなの覚えられないよ?」と思った瞬間
・何度もミスをしてしまい、入力し直しを求められる時
3. 入力支援機能の不足
・郵便番号から住所が自動入力されない
・前回の入力内容が引き継げない
・スマートフォンに最適化されていない入力フォーム
4. 進捗が見えない
・あとどれくらいで完了するかわからない
・入力の目的が不明確
ここにあげた4つの「めんどくささ」については一例ですが、
これらを軽減することで、ユーザーの離脱を防ぎ、フォーム完了率を向上させることができます。
現代の消費者は、時間をかけたくないというニーズが高まっています。
モバイルユーザーの53%はページの読み込みに3秒以上かかると離脱すると言われています。
エントリーフォームも同様に、煩雑なフォーム設計はユーザーにとって「時間の無駄」と認識され、すぐに離脱されてしまいます。
デジタルマーケティングの競争が激化する中で、EFOは「競合に勝つための隠れた武器」となっています。多くの企業が広告やSEOに力を入れる一方で、フォーム改善にまで手を回している企業はまだ少数派です。そのため、EFOを実践することで競争優位性を確立しやすいのです。
さらに、EFOは他の施策と比べてコスト効率が高い点も魅力です。
広告費やSEO施策のコストを大きくかけずに、既存のリードを効率よく成果に転換できるため、
限られた予算で大きな成果を上げたい企業にとっては理想的なマーケティング手法と言えます。
まず、LPOとはランディングページ最適化を指し、広告や検索結果から訪問者を効率的にコンバージョンに導くために、ランディングページのデザインやコンテンツを最適化する手法です。
ターゲットユーザーが抱える課題を解決する情報や魅力的なCTA(Call To Action)を設置し、次の行動を促します。
EFOとLPOの違いとしては、EFOはフォームの「操作性」に重点を置き、LPOは訪問者の「興味を引き行動を促す」ことに焦点を当てています。このことが両者の違いになります。
ただ、両者はコンバージョンに至るプロセスにおいて、補完的な役割を果たしています。
EFOでフォームを最適化しても、LPOが適切に行われていないとフォームまでの流入数が伸びないという問題が生じる可能性があります。
項目 |
EFO |
LPO |
対象範囲 |
エントリーフォーム |
ランディングページ全体 |
目的 |
フォーム入力完了率の向上 |
訪問者の興味を引き、フォーム到達率の向上 |
改善内容 |
フォーム項目の削減、エラー防止など |
ヘッドライン、デザイン、CTAの最適化 |
タイミング |
フォーム到達後 |
ページ訪問後~フォーム到達まで |
具体例 |
項目数を減らし、リアルタイムエラー表示 |
魅力的な商品コピーやCTAボタン設置 |
EFOの最大のメリットは、フォームの離脱率を改善できる点です。
多くのユーザーがフォーム入力を完了せずに離脱してしまう主な理由には以下になります。
・項目数が多すぎる:記入に時間がかかりすぎるから、止めてしまう。
・エラーが頻発する:エラーメッセージが不親切のため、ユーザーがどのように入力し直せば良いのか分からない。
・スマホ非対応:モバイル端末での操作が不便で、面倒になって止めてしまう。
EFOによりこれらの問題を解決することで、離脱率を劇的に下げ、ユーザーが完了まで進みやすくなります。
より多くのユーザーがストレスなく購入を完了できるようになるので
コンバージョン率が向上します、
その結果、売上の向上につながることが期待できます。
フォームが最適化されていると、ユーザーがストレスを感じにくくなり、
ブランドに対する信頼感が高まります。
「簡単に申し込みができた」「スムーズに注文できた」という経験そのものが、その後の継続利用や口コミによる新規顧客の獲得にもつながります。
広告キャンペーンで集客したユーザーがフォームで離脱すると、広告費が無駄になります。
EFOを導入することで、フォーム完了率が上がれば、広告で獲得したリードを無駄にせず、費用対効果を最大化できます。
エントリーフォームは、ユーザーのアクションが成果として具体化する最後のステップです。
しかし、多くのサイトではフォームの設計や機能に課題があり、
それが原因でユーザーが途中で離脱してしまうケースが多発しています。
ここでは、エントリーフォームの課題点を2つの視点から掘り下げて解説します。
エントリーフォームの途中で離脱する理由は、
ユーザーの心理的・技術的な要因が複雑に絡み合っています。
主な原因を以下に挙げ、詳しく説明します。
1. 入力の煩雑さ
フォームが煩雑で項目数が多いと、ユーザーは「面倒だ」と感じ、途中で操作を諦めることが多くなります。
特にモバイルユーザーにとって、長いフォームは大きな心理的負担となります。
例:資料請求フォームで、興味に直接関係のない質問(家族構成や収入など)を聞かれる
2. 操作性の悪さ
フォームの操作性が悪い場合も、離脱の要因となります。
モバイルでの問題
タップできるエリアが小さい、ズームが必要、入力欄が画面から見切れるなど。
デスクトップでの問題
タブ移動の順序が適切でない、カーソルが自動的に次の欄に移動しないなど。
3. 入力エラーによるフラストレーション
ユーザーが入力ミスをした際に、エラーがどこで発生したのか明確でない、または修正が困難である場合、
ストレスを感じて離脱する可能性が高まります。
例:パスワードの条件が記載されていないために何度もエラーになるケース。
4. 読み込み速度の遅さ
フォームページや送信処理の読み込み速度が遅い場合、ユーザーは待つことを嫌い、途中で離脱します。
(統計データ:Googleの調査によると、読み込み時間が3秒を超えると、53%のモバイルユーザーが離脱する傾向にあります。)
5. 個人情報提供への不安
フォームで収集する情報が多すぎる場合、
ユーザーは「こんなに情報を渡して大丈夫か?」と不安を感じます。
特にセキュリティ対策が明示されていない場合、離脱率が上昇します。
1. 入力項目が多すぎる
フォームの入力項目が過剰で、ユーザーに大きな負担をかけるケースがあります。
特に、ユーザー視点では不要と感じる情報を求めることは離脱の大きな原因となります。
例:
・購入に直接関係のない「会社名」や「部署名」の入力を必須にしている。
・商品購入時に「家族構成」や「趣味」など、売上に影響を与えない質問を追加している。
・必須ではない項目もすべて入力しないと次のステップに進めない設計になっている。
2. 必須・任意の区別が不明確
ユーザーがどの項目を入力すればよいのかが一目でわからない場合、
混乱を招き、入力途中で離脱する可能性があります。
例:
・必須項目と任意項目の区別が示されておらず、全項目を入力する必要があると誤解させてしまう。
・必須項目に何の記載もなく、送信時にエラーが発生するまで必須かどうかがわからない。
・任意項目に「※任意」と記載がないため、全項目が必要だと思わせてしまう。
3. エラー表示がわかりにくい
エラーが発生した際、ユーザーがどこを修正すればよいのかが明確でないケースがあります。
このような設計は、フラストレーションを引き起こし、離脱を招きます。
例:
・「エラーが発生しました」とだけ表示され、どの項目に問題があるのかがわからない。
・入力フォーマットが間違っている場合でも、正しい形式を示さない。
・修正後にフォーム全体がリセットされ、再度すべて入力し直す必要がある。
4. レスポンシブデザインの不備
スマートフォンやタブレットでの操作を考慮していないフォーム設計は、モバイルユーザーの離脱を招きます。
例:
・フォームの文字が小さすぎて読みにくい。
・入力欄やボタンが画面に収まりきらず、横スクロールが必要になる。
・ボタンが小さすぎて誤タップが頻発し、操作性が悪い。
5. ユーザーの進捗状況が見えない
長いフォームの場合、進捗状況がわからないとユーザーは「終わりが見えない」と感じ、途中で諦めることがあります。
例:
・フォームが何ステップあるかが一切表示されていない。
・ユーザーが次に何を求められるのかが予測できない。
・ページ下部で「次へ」ボタンを押した後に、さらに複数ページが続く設計になっている。
6. デザインの一貫性がない
フォームのデザインが、サイト全体のデザインやブランドイメージと一致していない場合、ユーザーに不安感を与えます。
例:
・サイト全体はモダンなデザインなのに、フォームだけ古いテンプレート風のデザインになっている。
・フォームの背景色やフォントが他のページと異なるため、「本当にこのサイトの一部か?」と不信感を与える。
・SSL証明書(HTTPS)が設定されておらず、入力情報が安全でないように見える。
エントリーフォーム(EFO)は、コンバージョン率(CVR)の向上に大きく貢献する施策ですが、すべてのフォームで必ずしも同じ効果が得られるとは限りません。EFOを実施すべきかどうかを判断するためには、現在のフォームの状態や課題を正確に把握する必要があります。
以下に、具体的なEFO実施のためのチェックリストを示します。
このリストを使ってフォームを改善するかどうかを判断してください。
そして、入力フォームを最適化した後のチェックリストとしてもご活用して下さいませ。
1. フォームの項目数について
□入力項目が5項目以上の場合、ユーザーにとって入力しないといけないと感じているか?
□項目の中に「必須」ではない情報が含まれていないか?
2. 必須項目と任意項目の区別
□必須項目と任意項目の区別が分かりやすくデザインされているか?
3. エラー表示と入力補助
□入力エラーが発生した際に、具体的な修正方法が表示されるか?
□ユーザーが入力を完了するための補助機能
(例:郵便番号自動補完、リアルタイムエラー表示)が実装されているか?
□入力エラーによってフォーム全体がリセットされる設計になっていないか?
4. フォームのデザインと操作性
□フォーム同士の行間は十分にあるか??
□入力欄やボタンが適切なサイズで、タップしやすいか?
□項目間のスペースが狭すぎず、見やすいレイアウトになっているか?
5. 進捗状況の表示
□ユーザーの進捗状況が表示されているか?
□「残りどれくらいで完了するのか」が明示されているか?
6. ページの読み込み速度
□フォームページの読み込み時間が3秒以下になっているか?
□フォーム送信時に処理が遅すぎて離脱を招いていないか?
7. モバイル対応
□フォームがすべてのデバイス(PC、スマホ、タブレット)で正常に表示されるか?
□スマートフォンで横スクロールやズーム操作を必要とする箇所がないか?
8. 成果データの確認
□現在のフォームの離脱率が高くないか(目安:離脱率70%以上)?
□広告やSEOからフォームまでの流入があるにもかかわらず、CVRが低迷していないか?
□ユーザーが入力完了するまでに時間がかかりすぎていないか?
・7つ以上が「NO」の場合
フォームには重大な課題があり、EFOを実施することで大きな改善が見込めます。
・4~6つが「NO」の場合
フォームの設計にいくつかの問題があります。優先順位をつけて改善を進めましょう。
・3つ以下が「NO」の場合
フォームは比較的良好ですが、さらなる改善を行うことで、より高い成果が得られる可能性があります。
課題の優先順位を決定してください。
まず実施できるところから実施していきます。
ユーザー目線で面倒くささを感じやすい「項目数が多すぎる」「エラー表示がわかりにくい」といった項目は、離脱率に直結しやすいため優先度が高いです。
ユーザー視点でのテストを実施する
実際にフォームを操作してみて、ユーザー目線での使い勝手を確認しましょう。ABテストを行い、改善前後のCVRを比較することも有効です。
データをもとに改善を繰り返す
Google Analyticsやヒートマップツールを活用し、フォーム内でのユーザー行動データを分析します。データに基づいて継続的な最適化を行いましょう。
エントリーフォームの最適化は、ユーザーのストレスを減らし、コンバージョン率を向上させるために不可欠な施策です。
ここでは、EFOを実施するための方向性について解説します。
1. 入力項目数の見直し
入力する項目を必要最小限の項目に絞ることで、ユーザーの入力の手間を大きく減らすことができます。
たとえば、12項目あった入力フォームを半分程度まで削減すると「入力が面倒」と感じるユーザーが減少し、結果としてCVRの向上が見込めます。特にモバイルユーザーにとって、入力項目が少ないことは大きなメリットとなるでしょう。
2. 入力ストレスの低減
操作性が悪いフォームは、特にスマートフォンユーザーにとってストレスの大きな原因です。
小さなボタンや無駄に長いレイアウトは、誤操作やフラストレーションを引き起こします。
ここを修正していく必要があります。
例えば、小さなボタンをタップしやすいボタンサイズに修正するなどが挙げられます。
3. リアルタイムの入力エラー表示
住所の自動入力や入力内容のリアルタイムチェックなど、
ユーザーの入力をサポートする機能を導入することで、ストレスなくフォームを完了できるようになります。
「どこが間違っているかわからない」といったフラストレーションが減ることで、フォームの完了率向上が期待できます。
4. 電話でのコンバージョンを可能にする
一部のユーザーはフォーム入力に不慣れ、または時間をかけたくないと感じています。
このようなユーザーを逃してしまうのは大きな機会損失です。そのため、電話でもコンバージョンができるように設置します。
EFOを改善するには以下のようなことを実践していく必要があります。
1. 入力項目を可能な限り少なくする
ユーザーが入力に負担を感じないよう、必要最低限の情報だけを求めることが重要です。
不必要な項目を排除し、必須項目のみを厳選することで離脱率を下げ、スムーズな操作体験を提供します。
2. 不要なリンクは設置しない
入力ページ内に関係のないリンクがあると、ユーザーが誤って他のページに遷移してしまう可能性があります。これにより離脱や入力内容の消失が発生するため、不要なリンクの設置は避けます。
3. 離脱時に確認ポップアップを表示する
入力途中でページを閉じる場合や他ページへ遷移する場合、内容が失われる可能性を防ぐために、確認ポップアップを表示します。「このページを離れると入力内容が失われます。よろしいですか?」といったメッセージで離脱を防止します。
1. 必須項目を一目で分かるようにする
必須項目には明確なマーク(例: アスタリスクや太字)を付け、説明文を添えることでユーザーが見落とすリスクを減らします。また、任意項目との差別化を図り、入力に迷わないようにします。
2. 入力内容に応じて最適なキーボードを自動で切り替える
例えば、メールアドレス入力時に英数字専用キーボードを表示したり、電話番号入力時には数字専用のキーボードを選択するなど、入力効率を高める仕組みを提供します。
このように適切なキーボードを自動で切り替えることで、誤入力の減少と作業の効率化が期待できます。
3. 入力形式を見やすい位置に表示する
入力欄のすぐ近くに「○○形式で入力してください」などの注意書きを配置することで、入力間違いを防ぎます。例えば、日付欄には「YYYY/MM/DD」の形式を明示することで、エラー発生を未然に防ぎます。
4. 入力中の欄を強調表示して分かりやすくする
現在入力中の項目を枠線の色変更や背景色のハイライトなどで目立たせます。これにより、ユーザーが視覚的に集中しやすくなり、操作ミスを減らします。
5. 入力欄に入力例を提示して、内容を理解しやすくする
例えば「例:123-4567」といった形式で入力例を表示することで、ユーザーは求められている内容を具体的に理解できます。これは入力エラーを減らすだけでなく、ユーザーのストレスを軽減することができます。
6. 項目を細かく分割しない
住所や氏名の入力欄を細かく分割すると、ユーザーは不便を感じやすくなります。一つのフィールドでまとめて入力できるようにすることで、操作性を向上させます。
7. 入力済みの項目にチェックマークを付ける
入力が完了したフィールドに視覚的な完了マークを付けることで、ユーザーは進捗状況を把握しやすくなり、安心感を得られます。
8. 住所は自動入力機能を活用する
郵便番号を入力すると住所が自動で補完される機能を取り入れます。これにより入力の手間を大幅に削減でき、ユーザー満足度を高められます。
9. メールアドレス入力を補助する機能を設ける
メールアドレス入力時に「@gmail.com」などの候補を自動で表示することで、手間を省き、入力の正確性を向上させます。
1. 入力エラーが発生した際に即座に内容を表示する
リアルタイムでエラーを検出し、その場で通知することで、ユーザーは即座に修正できます。これによりエラー原因が分かりやすくなり、ストレスを軽減します。
2. エラーが発生した項目を背景色の変更などで目立たせる
エラーがあるフィールドの背景色や枠線色を赤にするなど、視覚的にわかりやすく強調します。これにより、ユーザーは問題箇所を瞬時に認識できます。
3. 未入力項目数を分かるように表示する
残りの未入力項目数を表示することで、ユーザーが入力作業の進捗を把握しやすくなり、最後まで入力を完了させるモチベーションが高まります。
1. 残りの入力ページ数を明示する
入力ページが複数に分かれている場合、ページ数を表示することで「どの程度で終わるのか」をユーザーに伝えます。これにより、途中離脱を防ぎます。
2. ページ遷移が多い場合は、できる限り削減する
1ページ内で収まる内容に統合し、ページ遷移の回数を最小化することで、ユーザーが手間を感じずに入力を進められるようにします。
3. プログレスバーを設け、進捗状況を視覚化する
進行状況を示すプログレスバーを実装することで、ユーザーがゴールまでの距離を明確に把握できます。この視覚的フィードバックは、入力完了へのモチベーション向上に寄与します。
4. 間違えてブラウザを閉じることによる離脱を防止する
ブラウザの閉じる操作や他ページへの遷移を試みた際に、「入力内容が失われます」という警告メッセージを表示し、誤操作による離脱を防ぎます。
5. 離脱後も入力内容が保存されるようにする
入力中の内容をブラウザのローカルストレージに一時保存する機能を導入します。これにより、予期せぬ離脱が発生しても、再訪時に続きを入力できます。
6. 必須項目がすべて入力されるまで送信できない仕組みを導入する
未入力の必須項目がある場合、送信ボタンを無効化することでエラー送信を防ぎます。ユーザーにはどの項目が未入力かを明確に提示します。
エントリーフォーム最適化(EFO)は、フォームの課題を解消し、コンバージョン率を向上させる重要な施策です。
一方で、先ほど挙げたような施策を実行しようとして自社内でゼロから実装しようとすると、技術的なハードルや時間的な負担が発生します。
そのため、EFOを効率よく進めるためには、専用のEFOツールを活用することが効果的です。
以下では、主要なEFOツールの機能と活用した時の効果について紹介させていただきます。
フォーム解析機能
ユーザーがどのフィールドで離脱するかなど、フォームの利用状況を分析します。
リアルタイムバリデーション
入力内容の誤りを即座にフィードバックし、ユーザーがその場で修正できるようにします。
入力支援機能
オートコンプリートやプルダウンメニューなどで入力を簡略化します。
ABテスト機能
異なるフォームデザインや項目をテストし、最適なバージョンを特定します。
レスポンシブデザイン
スマートフォンやタブレットでも最適に表示されるように対応します。
ステップフォーム
長いフォームを複数のステップに分割し、ユーザーの負担を軽減します。
エラーメッセージのカスタマイズ
ユーザーが理解しやすいエラーメッセージを設定できます。
データ連携機能
CRMやメールマーケティングツールなど外部システムと連携します。
アクセス解析ツールとの連携
Google Analyticsなどと連携し、より詳細なデータ分析が可能です。
上記のような機能をEFOツールは備えております。
EFOツールにはさまざまなツールがありますが、幾つか紹介させて頂きます。
Gyro-n EFO
Gyro-n EFOは、フォーム入力の最適化(EFO)を通じてコンバージョン率を向上させるツールです。ユーザーの入力をリアルタイムで支援し、エラーの即時通知や住所の自動補完など、多彩な機能を提供します。導入はフォームへのタグ追加のみで、PCやスマートフォンにも対応しています。
➤Gyro-n EFOについて知りたい方:Gyro-n EFOとは?主な機能、利用料金、導入事例を紹介
EFOcats
EFOcatsは、株式会社エフカフェが提供するエントリーフォーム最適化(EFO)ツールです。既存のフォームにタグを設置するだけで、1画面1項目のステップ型フォームに変換し、ユーザーの入力負担を軽減します。リアルタイムアラートや住所自動入力など11種類の入力支援機能を備え、離脱率の低減とコンバージョン率の向上を実現します。
➤EFOcatsについて知りたい方:EFOcatsとは?その特徴、利用料金、導入事例を紹介
EFO CUBE
EFO CUBEは、株式会社GeeeNが提供する入力フォーム最適化(EFO)ツールです。タグを設置するだけで導入可能で、業界最多の26種類の入力補助機能を搭載しています。これにより、ユーザーの入力負担を軽減し、フォームの完了率を向上させます。また、詳細なデータ解析機能を備え、フォームの各項目での離脱状況やエラー内容を分析し、改善点の特定に役立ちます。さらに、Yahoo!やFacebookなどの外部ID連携機能も搭載しており、ユーザーはワンクリックで基本情報をフォームに入力できます。
➤EFO CUBEについて知りたい方:EFO CUBEとは?主な機能や利用料金、導入事例を紹介
エントリーフォーム最適化(EFO)は、フォームの課題を解消し、コンバージョン率を大幅に向上させる効果的な手法です。項目数の削減や入力補助機能の導入、モバイル対応など、シンプルな改善がユーザーのストレスを軽減し、離脱率の低下につながります。
EFOの魅力は「小さな工夫」で「大きな成果」を生む点にあります。一見些細な変更でも、フォーム完了率が向上し、データの精度やブランド信頼性の強化にもつながることがあります。さらに、EFOツールを活用すれば、課題の発見から効果測定まで効率よく進めることができ、リソースを最小限に抑えながら継続的な改善が可能です。
ぜひ本記事を参考に、自社のフォーム改善に取り組んでみてください。最初の一歩を踏み出すことで、予想以上の成果を手にできるかもしれません。