アクセス解析ツールとは、ウェブサイトに訪れたユーザーの訪問者数や流入経路、ページ内での行動履歴など、さまざまなデータを収集し、それを可視化・分析するためのツールです。これにより、単なる感覚や経験に頼るのではなく、実際のデータに基づいた客観的かつ効率的な意思決定が可能になります。
リードジェネレーションや資料ダウンロードなど、自社サイトのKPI(Key Performance Indicator)をアクセス解析ツールで分析すれば、どのコンテンツがユーザーの関心を引いているのか判断できます。
一方で、まだアクセス解析ツールを導入していない企業にとっては、どのような種類があるのか、どのような効果が期待できるのかわかりにくいのも事実です。
今回、アクセス解析ツールの概要からメリット・デメリット、そして具体的なツールの紹介まで詳しく解説します。
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アクセス解析ツールは、Webサイトのパフォーマンスを分析し、訪問者の行動をデータとして収集・解析するためのソフトウェアのことです。これにより、サイト運営者はどのページが最も訪問されているか、どのリンクがクリックされているか、滞在時間、直帰率などの重要な指標を把握できます。
アクセス解析ツールの主な目的は、Webサイトの効果的な運営と改善を支援することです。
多くの場合、Webサイトには運営する目的があります。例えば、ブランド認知やリードジェネレーション、資料ダウンロードなどが一例です。目的を達成するためには、Webサイトに応じてKPI(Key Performance Indicator)を設定する必要がありますが、KPIをどの程度達成できたか確認する際にアクセス解析ツールは有用というわけです。
アクセス解析ツールを使用すると、Webサイトの利用状況を詳細に分析することができ、どのページに人気があるのか、どのコンテンツがユーザーの関心を引いているのかを明らかにできます。
お問い合わせフォームからサンクスページに至るCVR(Conversion Rate)が低いと、アクセス解析ツールで可視化された場合は、おそらくお問い合わせフォームそのものに改善点があるかもしれません。
このように、アクセス解析ツールを有効活用すれば、自社サイトのボトルネックを洗い出し、改善施策の立案につなげられるでしょう。
Web解析ツールとの違い
アクセス解析ツールとWeb解析ツールは似た機能を持ちますが、微妙な違いがあります。アクセス解析ツールは主に訪問者の行動に焦点を当てており、ページビュー、ユニークユーザー、セッション数などのデータを収集します。
一方、Web解析ツールはさらに深い洞察を行うことができ、ユーザーエクスペリエンスの評価、A/Bテストなどの機能も含まれているのが特徴です。つまり、Web解析ツールはアクセス解析ツールの機能を包括し、より広範囲な分析を行うためのツールと言えます。
アクセス解析ツールにはさまざまな種類があり、それぞれ独自の方法でデータを収集し、分析を行います。
ここでは、「Webビーコン型」「サーバログ型」「パケットキャプチャリング型」の3つの主要な種類について解説します。
Webビーコン型のアクセス解析ツールは、JavaScriptをはじめとした解析専用のタグをサイト内に埋め込みデータを収集する方式のことです。タグを設置するにはコーダーやエンジニアなど専門職種の協力が必要な場合もありますが、その分解析精度が高いのが特徴と言えます。
これらのビーコンは、ページが読み込まれるたびにトラッキングサーバーにリクエストを送信し、ユーザーの行動に関する情報を記録します。この方法は、ページビューやクリック数、滞在時間などのデータを取得するのに非常に効果的です。
Google AnalyticsやAdobe Analyticsがこのタイプのツールの代表例です。
サーバログ型のアクセス解析ツールは、Webサーバーのログファイルを分析することでデータを収集します。ログファイルには、ユーザーがアクセスしたページ、アクセス日時、IPアドレス、使用したブラウザなどの情報が記録されています。
この方法は、すべてのリクエストがサーバーに記録されるため、精度の高いデータを提供できるのが特徴です。
代表的なツールとしては、AWStatsやWebalizerなどがあります。
パケットキャプチャリング型のアクセス解析ツールは、ネットワークを流れるデータパケットを監視・解析することで情報を収集します。この方法は、ユーザーの行動をリアルタイムで追跡することができ、非常に詳細なデータを提供できます。
一方で、専用の解析サーバーを導入しなければならず、初期費用が高くなる点がデメリットと言えるでしょう。
これらのアクセス解析ツールの種類を理解することで、Webサイトの改善に適したツールを選択し、効果的にデータを活用できます。
どのツールを選ぶかは、具体的な分析目的や期待する結果によって異なりますが、それぞれのツールが提供するデータと洞察を十分に活用することで、Webサイトのパフォーマンスを向上させることが可能です。
ここからはアクセス解析ツールのメリットを具体的にご紹介します。
専門知識不要でデータを可視化できます
アクセス解析ツールの多くは、一度導入してしまえば、トラフィックやユーザー行動を可視化するために特別な知識は必要ありません。多くの場合、ダッシュボードやレポート機能が備わっていますので、重要な指標を誰でも簡単に確認できます。
また、CVRをはじめとしたサイト内におけるパフォーマンスも可視化できますので、自社における改善施策の立案につなげられるのが特徴です。
アクセス解析ツールにおける共有機能を活用すれば、マーケティング担当者だけではなく、営業職や経営陣など部署の垣根を超えたデータ連携も可能です。
CV(コンバージョン)を追跡できます
アクセス解析ツールでは、事前に自社サイトにおけるコンバージョン(CV)ポイントを設定できます。例えば、リードジェネレーション型のサイトの場合、「お問い合わせフォームの送信」や「サンクスページへの到達」といったアクションをCVとして設定します。
これにより、今週何件のユーザーがフォーム送信を完了し、サンクスページに到達したのかをデータとして可視化し、具体的な成果を把握できるようになります。また、それぞれのCVの参照元は自然検索なのか、Web広告なのか、そこに至る経路や流入状況も確認できるため、今後の解析にも役立てられます。
流入元やユーザーセグメントの分析ができます
アクセス解析ツールでは、ユーザーがどの流入経路を通じてサイトを訪れたかを詳細に把握することができます。自然検索、広告、SNS、メールマーケティングなど、チャネルごとのトラフィックを可視化することで、最も効果的な集客施策を明確にできます。さらに、ユーザーを地域、デバイス、訪問頻度といったセグメントに分けて分析できる機能も備わっているため、ターゲットごとに適したマーケティング施策の検討が可能です。このような具体的なデータ分析は、リソースを効率的に活用する上で重要なサポートを提供します。
ユーザーニーズの把握につなげられます
アクセス解析ツールを用いれば、どのページがどの程度閲覧されているかを可視化できます。そのため、人気の高いコンテンツを瞬時に把握し、関連性の高い商品やサービスを押し出すなどの改善施策につなげられるのも特徴です。
また急激にページの閲覧数が低下してしまった場合、何らかの外的要因が隠れているかもしれません。このようにアクセス解析ツールを用いて、数値の変動を分析すれば、ユーザーが何を求めているのか把握しやすいでしょう。
専門知識不要で自社サイトの流入状況を可視化できるアクセス解析ツールですが、事前に把握しておくべきデメリットも存在します。
ここでは、デメリットの詳細を解説します。
データが膨大なので専門知識がないとどこに着目してよいかわからない
アクセス解析ツールは、導入してしまえば誰でも気軽にデータを閲覧できます。しかし、マーケティングの知識を持ち合わせていないと、膨大なデータのどこに着目すべきか把握するのが難しいのも事実です。
基本的にアクセス解析を行う場合は、CV(コンバージョン)に近いポイントから分析するのが基本と言われています。
例えば、リードジェネレーション型のサイトであれば、サンクスページの一つ前であるお問い合わせフォームの数値から分析していきます。
サイト全体の10%がお問い合わせフォームに遷移しているにもかかわらず、お問い合わせフォームから先の転換率が低い場合、お問い合わせフォームの入力項目が多すぎるのではないか?と仮説を立てていくわけです。
このように、最低限のマーケティング思考を習得していないと、アクセス解析ツールが抽出してくれたデータを使いこなせずに、宝の持ち腐れになってしまうでしょう。データを膨大に抽出できるアクセス解析ツールだからこそ、迷子にならずに、数値を見定める力が必要です。
最低限のコストがかかります
アクセス解析ツールのなかには、Google Analyticsのように無料で使用できるツールもありますが、高度な分析が必要な場合は有料ツールの導入も検討しなければなりません。その場合、導入費用や維持費などのコストがかかるため、予算に合致するかどうかや費用対効果はどの程度なのかをしっかり判断する必要があります。
またせっかくツールを導入しても機能を使いこなせなければ、意味がありません。
コストに加えて、自社に必要な機能についてもしっかりと見定めた上で、ツールを選定してみてください。
ここからは、実際にアクセス解析ツールにどのような機能が実装されているのかを詳しくお届けします。
PV(ページビュー)のカウント
まずはPV(ページビュー)のカウント機能です。アクセス解析ツールを用いれば、サイト内の各ページがどの程度閲覧されているかを可視化できます。
例えば、サイトのトップページが2回閲覧された場合は、2PV(ページビュー)としてカウントされ、同一人物からの閲覧であっても特に関係なく、閲覧ごとにカウントされるのが特徴です。
PVを確認することで、どのページが注目を浴びているのか、もしくは注目されていないかを瞬時に判断できます。
UU数(ユーザー数)のカウント
UU数とは、一定期間内にサイトへ訪問したユーザー数のことで、期間内の訪問であれば同一人物が何度訪問したとしても、1UUとしてカウントされます。先ほどご紹介したPVは、ページの閲覧ごとにカウントされましたが、UU数は計測期間内における訪問においては、あくまでも一人のユーザーとしてカウントされるのが特徴です。
PVは多いものの、UU数が少ない場合は、ユーザーに自社サイトが認知されていない可能性があります。このようにPVとUU数を比較することでも、自社における改善施策を立案できます。
セッション数のカウント
セッションとは、ユーザーがWebサイトを訪問してから離脱するまでの一連のアクションを指す指標のことです。例えば、ユーザーがサイトのトップページのみを閲覧してから離脱した場合でも、複数のページを閲覧してから離脱するケースにおいても、それぞれ1セッションとしてカウントされます。
またGA4においてセッションが切れるタイミングは、デフォルトだと30分間何も操作しなかったときです。
つまりUU数以上に、セッション数が多い場合、一人のユーザーが何度もサイトを訪問していることが理解できます。またサイトのCVR(Conversion Rate)を計算する際に、「CV÷セッション数×100」という算出方法を用いることも多く、それだけセッション数は重要視されています。
セッションは多いのにCVが少ない場合は、CVへの導線設計がうまく機能していないのかもしれません。
このように、サイトの状態を診断する際にも役立つため、ぜひ覚えておきましょう。
CVR(Conversion Rate)の計測
アクセス解析ツールのほとんどで、先ほどご紹介したセッションとCVとの関係から、CVR(Conversion Rate)を計測できます。
訪問者のうち、何割が成約に至ったのか計測できるため、アクセス解析ツールのなかでも重要度が高い機能と言えるでしょう。
CVRが低いページを重点的に改善するのか、もしくはCVRが高いページへの導線を増設し優先的に伸ばしていくのかなど、さまざまな改善施策の立案につながります。
ヒートマップ機能
アクセス解析ツールの中にはヒートマップ機能が実装されているツールもあり、この機能によってWebページ上でのユーザー行動を色の濃淡で視覚的に表示して分析することができます。
具体的には、ユーザーがページ内でどの部分をクリックしたのか、どこまでスクロールしたのか、どのエリアに長く滞在したのかが色分けされて判断できます。
色が濃い部分は、ユーザーが強い関心を示しており、薄い部分は関心が低いことを表しています。
ヒートマップ機能を活用すれば、「ボタンが思うようにクリックされていない」「画面がスクロールされていない」などのユーザー行動を明確にでき、サイトのデザインやコンテンツの改善に役立てられるでしょう。
ユーザー属性分析機能
ユーザー属性分析機能とは、サイトに流入しているユーザーの属性を分析できる機能のことです。属性とは、ユーザーの年齢・性別・地域などの情報のことで、アクセス解析ツールではCookieと呼ばれる仕組みを用いて、それらの情報を収集しています。
Cookieには、ユーザーID・パスワードをはじめ、住所や商品購入歴なども保存できるため、それらを活用すればユーザー属性も可視化できるというわけです。
アクセス解析ツールのユーザー属性を確認すれば、自社がターゲットとしているユーザーかどうかの判断や、今後重視すべきユーザー像の選定も行えます。
EFO(Entry Form Optimization)機能
EFOとは、「Entry Form Optimization」の略であり、日本語では「エントリーフォーム最適化」と呼ばれています。アクセス解析ツールのなかには、このEFO機能が実装されているタイプもあります。
具体的には、フォームの入力項目のなかで、個別の離脱率や入力エラー数などを可視化できるため、CVの障壁となっているボトルネックを特定しやすいのが特徴です。
エントリーフォームからの申し込みを高めたい場合には、ぜひ検討いただきたい機能の一つです。
広告分析機能
広告分析機能とは、アクセス解析ツールと広告プラットフォームを連携させることにより、解析ツールの管理画面から広告出稿によって得られた効果や変化を可視化できる機能のことです。広告とそれ以外の流入状況を確認したり、どの広告媒体でより多くの成果が出ているのか可視化できたりと、多角的に分析できます。
広告運用も同時に実施する場合には、広告分析機能も備えたアクセス解析ツールを選ぶとよいでしょう。
ここからは前述でご紹介した機能を使って、どのような分析ができるのか、具体例を解説していきます。
自社サイトに流入するキーワードを最適化できる
Google Search Consoleという流入パフォーマンスを可視化できる解析ツールを用いると、ユーザーが自社サイトにどのようなキーワードでアクセスしているかを確認できます。例えば、自社商材と全く関係のないキーワードで流入している場合は、商材と相性のよいキーワードで新たにコンテンツを投下することで、さらなるCVが期待できるでしょう。
クリック率を改善できる
前述でご紹介したGoogle Search Consoleを使用すると、流入するキーワードやページごとの表示回数とクリック数も可視化できます。
表示回数とは、検索エンジン上に自社サイトのページが表示された回数のことで、クリック数とはユーザーがページをクリックした回数を指します。
また上記2つの指標を以下の計算式にあてはめることで、クリック率を算出することも可能です。(クリック率の計算はせずとも、Google Search Consoleで表示されます。)
「クリック率=クリック数÷表示回数×100」
例えば、自社ページの表示回数が多くても、クリックを伴っていない場合は、検索結果に表示されているページのタイトルやディスクリプション(要約)がユーザーの意図と異なっている可能性が考えられるでしょう。
タイトルやディスクリプションを、よりユーザーの検索意図にマッチしたものに変更することで、クリック率を改善することも可能です。
ランディングページごとのCVを確認し改善施策を立案できる
ランディングページの定義には、以下のように広義と狭義があります。
・広義:ユーザーが最初にアクセスするページ
・狭義:ユーザーのアクションを誘導するページ
広告運用を実施する場合は、狭義の意味でランディングページを用意するケースが多いですが、アクセス解析ツールでは広義の意味で分析することが可能です。
ユーザーが最初に着地したページごとの、セッション数やUU数だけでなく、CVも確認できます。
例えば、ほかのページと比べて、ページAのCVが伸びている場合は、ページAに流入しているキーワードを先ほど紹介したGoogle Search Consoleを用いて分析します。そして、流入キーワードと類似するキーワードで新たにコンテンツを投下すれば、さらにページAと同様のCVを別のページでも発生させられるかもしれません。
もしくは、ほかのページにCVが伸びているページAへのリンクを貼り、よりCVを最大化する施策も考えられるでしょう。
このように、自社サイト全体だけでなく、ランディングページごとのCVを可視化することで、どのページが人気なのか、注目を集めているのかを把握でき、そこから改善施策につなげられます。
競合サイトの現状分析やモニタリングを実施できる
アクセス解析ツールのなかには、競合サイトの流入状況や流入キーワードなどを可視化できるツールがあります。このようなツールを活用すれば、競合サイトの規模感やSEO対策に力を入れているコンテンツを把握でき、自社の施策に活かすことが可能です
例えば、競合サイトの多くがSEO対策を強化しているキーワードであれば、自社はあえてそこに参入せず、競合が対策を施していないキーワードで攻めるなどです。
このように競合サイトの現状分析やモニタリングを行うことで、自社で実施すべき対策が見えてきます。
アクセス解析ツールを導入する際に、最も気になるのがその費用ではないでしょうか。
ツールによっても多少料金体系は異なるものの、基本的には月額料金で提供されるのが多い傾向にあります。
具体的な月額料金の相場感ですが、実装されている機能やサポート体制などによっても異なり、数千円〜数十万円が目安です。
ツールによっては、自社で十分な分析が難しい場合に、コンサルティングサービスを依頼できるタイプもあり、この場合は別途費用が必要になります。
ツールによって費用はピンキリの場合が多いため、まずは無料お試しを利用して使い心地や機能を確かめてみることをおすすめします。
また、アクセス解析ツールのなかにはGoogle AnalyticsやGoogle Search Consoleのように、無料で使用可能なツールもありますので、まずは試してみるのもおすすめです。
そのほか、有料ツールを導入する場合であっても、複数のベンダーから相見積もりを取得すると、最適なツールを選びやすくなります。
ぜひ、上記の方法を参考に自社に最適なツールを選んでみてください。
画像引用元:コンテンツアナリティクスの公式サイト
コンテンツアナリティクス(Content Analytics)は、ウェブサイトのコンテンツ効果を可視化し、データに基づいた改善を支援するツールです。ウェブサイト内の各コンテンツ(テキスト、画像、動画など)の閲覧数、閲覧時間、クリック数、コンバージョン貢献度を詳細に分析することができます。このツールは、ユーザーがどのコンテンツに興味を持ち、どのような行動を取ったかを明確にできるので、的確な改善策を実施することができるので、コンバージョン率の向上が見込めます。
コンテンツアナリティクスの特徴として、ページ内のコンテンツを自動識別して評価し、ユーザー行動を視覚化する機能があります。また、マーケティングツールとの連携により、広告やメールマーケティングへの活用が可能です。これにより、目標達成に寄与するコンテンツが明確になり、重要な改善ポイントを効率的に特定できます。
主な機能
コンテンツ自動識別と評価、ユーザー行動の可視化、マーケティングツールとの連携
利用料金
月額利用料金:15万円~、(月間100万PVまで対応し、1日あたり50回のAPIリクエスト可能)
このコンテンツアナリティクスを更に知りたい方は、このページ「コンテンツアナリティクス(Content Analytics)とは?特徴と利用料金、導入事例を紹介」をご覧になってください。
画像引用元:QAアナリティクスの公式サイト
QAアナリティクスは、株式会社ウェブジョブズが提供するWordPress専用のユーザビリティ改善ツールです。「簡単・シンプル・タグいらず」をコンセプトに、サイトの訪問経路、PV数、離脱率などの重要指標を迅速に把握し、改善点を発見できるよう設計されています。
主な機能として、アクセス解析機能では、サイト全体のセッション数をグラフ形式で表示し、トラフィックの変動を一目で確認できます。また、リアルタイム録画再生機能により、訪問者のサイト内での全アクションを録画し、後で再生することで行動分析に活用できます。
ページ・クリエイティブ改善機能としては、クリックヒートマップやアテンションマップ、スクロールマップなどがあり、ユーザーの関心や行動パターンを視覚的に把握できます。これらの機能により、サイトのユーザビリティを向上させ、コンバージョン率の改善を支援します。
主な機能
アクセス解析、セッション録画、外部レポーティングツールとの連携、クリックヒートマップ、アテンションマップ、スクロールマップ、クリックカウントマップ
利用料金
月額利用料金:1,650円(税込)~ (※PV上限数:月間10万PV 目標設定可能数:3個)
※無料プランあり。
QAアナリティクスについて更に知りたい方は、このページ「QAアナリティクスとは?主な機能と利用料金、導入事例を紹介」をご覧になってください。
画像引用元:AIアナリストの公式サイト
AIアナリストは、Googleアナリティクス(GA4)のデータを活用し、マーケティングの診断と改善提案を自動化するDXツールです。38,000サイト以上の分析データとノウハウを基に、データ分析から改善ポイントの提案、施策の管理と成果の検証までを自動化し、デジタルマーケティングの効率化と成果の最大化を図ります。
主な特徴として、サイト、SEO、広告活動の改善可能性を点数化し提案する機能、レポート作成の自動化による作業時間の削減、改善施策の成果をワンクリックで検証する機能、GA4によるレポートへの対応などが挙げられます。
主な機能
サイト診断、自動レポート作成、自動化以前提案など
利用料金
基本機能が全て利用可能な無料プランと、プランに応じて費用が異なる有料プランが用意されています。導入事例として、丸文株式会社では問い合わせ数の増加、株式会社アスコムでは求人応募数の約1.5倍増加、株式会社ツヴァイではコンバージョン数の2.3倍増加などの成果が報告されています。
AIアナリストを更に知りたい方は、このページ「AIアナリストとは?その特徴、利用料金、導入事例を紹介」を閲覧してください。
画像引用元:Ptengineの公式サイト
Ptengineは、ヒートマップ、アクセス解析、A/Bテスト、Web接客、パーソナライゼーション機能を統合したオールインワン型のウェブ改善プラットフォームです。ユーザー行動を可視化し、データに基づいた意思決定を迅速化することで、ウェブサイトのコンバージョン率向上と顧客体験の最適化を実現します。コード不要で簡単に導入できるため、マーケティング担当者やウェブ運営者にとって、効率的なサイト改善ができるようになります。
主な機能
ヒートマップ、A/Bテスト、ユーザーに合わせたカスタマイズ体験を提供するパーソナライゼーション、Web接客機能など
利用料金
月額利用料金:4,980円~(3,000PVの場合)
※無料プランあり。
Ptengineについて更に知りたい方は、このページ「Ptengineとは?サービス概要、利用料金、導入事例を紹介」をご覧になってください。
Google アナリティクスは、ウェブサイトやアプリケーションの利用状況を詳細に分析するツールで、ユーザーの行動をデータとして視覚化し、ビジネスの意思決定をサポートします。マーケティングキャンペーンの効果測定、ターゲットオーディエンスの理解、ユーザー体験の向上、投資収益率(ROI)の最適化に利用されています。また、Google アナリティクスはGoogleの他のサービス(Google AdsやGoogle Search Consoleなど)とシームレスに連携でき、統合されたデータ分析を可能にします。
主な機能
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これらの機能により、ContentsquareはウェブサイトやアプリのUX向上、顧客満足度の向上、そしてビジネス成果の最大化に貢献します。利用料金は公式サイトで個別にお問い合わせする形となっており、企業のニーズに応じたカスタマイズが可能です。
画像引用元:アクセス解析研究所の公式サイト
アクセス解析研究所(Accaii)は、無料で利用可能な高機能なアクセス解析ツールです。広告やロゴマークがサイト表示に影響しないため、ウェブサイトのパフォーマンスを純粋に分析できます。
主な機能には、訪問者の行動を可視化するクリック解析、外部リンクの流入・流出を把握する相互リンク分析、リアルタイム解析、GPS座標の位置情報表示、モバイル対応、SSL対応解析などが含まれます。データはGoogleドライブに保存可能で、半永久的に管理できます。また、迷惑行為対策や特定の訪問者追跡機能なども備え、ウェブサイトの運営を総合的にサポートします。
主な機能
クリック解析、相互リンク分析、リアルタイム解析、GPS解析、クロスドメイン解析など
画像引用元:忍者アクセス解析の公式サイト
忍者アクセス解析は、ウェブサイト運営者向けに設計されたシンプルかつ高機能なアクセス解析サービスです。サイトに埋め込む専用タグを利用するだけで、訪問者の数やページの閲覧頻度、滞在時間、どこからアクセスが来ているかなど、詳細なデータを手軽に取得できます。軽量なスクリプトを採用しているため、サイトの読み込み速度にほとんど影響を与えません。リアルタイムデータの確認機能をはじめ、広告効果を測定したり、ユーザーの行動パターンを追跡したりと、多岐にわたる機能が特徴です。スマートフォンでも快適に管理できる操作性の高いインターフェースを備え、サイトの規模や運営目的に応じて無料版と有料版を選択できます。このツールは、効果的なデータ活用を通じて、ウェブサイトの改善を目指す方に最適な選択肢です。
主な機能
リアルタイム解析、訪問者の詳細情報、ページ別アクセス数・ランキング、広告効果測定、豊富なレポート機能など
画像引用元:Contentsquareの公式サイト
ontentsquare(コンテンツスクエア)は、AI技術を活用したデジタル体験分析ツールです。ユーザーの行動を詳細に追跡・分析し、ウェブサイトやアプリケーションのエンゲージメント向上やコンバージョン率の最大化をサポートします。Contentsquareは、訪問者がどのようにサイトを利用しているのかを視覚化し、データに基づいた意思決定を迅速化することで、企業の競争力を高めるために設計されています。
主な機能
カスタマージャーニー分析、セッションリプレイ、ベンチマーク、AIモニタリングなど
訪問者の行動パターンを可視化するカスタマージャーニー分析、ユーザーセッションの記録と再生を可能にするセッションリプレイ機能、エラーや行動のビジネスへの影響を定量化するインパクト分析機能、業界平均との比較を可能にするベンチマーク機能などが含まれます。さらに、AIモニタリング機能により、膨大なデータを効率的に処理し、改善ポイントを自動的に提示します。
ontentsquareについて更に知りたい方は、このページ「Contentsquareとは?主な機能、導入事例を紹介」をご覧になってください。
アクセス解析ツールは、自社サイトの流入状況や現在よく閲覧されているコンテンツを可視化することに長けたツールです。
アクセス解析ツールのデータを有効活用すれば、今後投下すべきコンテンツを企画したり、CVRが低い要因を分析してエントリーフォームの入力項目を改善したりと、さまざまな施策を練ることができます。
また自社だけでなく他社サイトの分析も可能なため、他社のマーケティング施策の傾向をいち早く掴み、他社がまだ対応していない施策立案にもつながるでしょう。
一方で、アクセス解析ツールは各ベンダーからさまざまなタイプがリリースされており、どのように選べばよいかわかりにくいのも事実です。
まずは自社がアクセス解析ツールを導入する目的は何かを明確にし、必要な機能が揃っているかどうかや、サポート体制は充実しているかを確認してみてください。
ベンダーによっては操作マニュアルやコンサルティングサービスを提供している場合もあるため、併せて検討してみることをおすすめします。