SIPS
インターネットとSNSが浸透した現代において、消費者の購買行動は従来のAIDMAやAISASとは異なる流れを示します。その変化を的確に捉えたマーケティングフレームワークが、SIPSモデルです。
ここでは、SIPSの各段階を詳しく解説し、実際のビジネスシーンでどう活用すべきかを分かりやすくまとめました。SEOを考慮し、「SIPS(Social, Information, Purchase, Share)」に関するあらゆる疑問に答えます。
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SIPS(Social, Information, Purchase, Share)とは?
SIPSモデルは、SNSやインターネットが普及した現代において、消費者が商品やサービスを知ってから購入し、その後、他の人に伝えるまでの流れを整理したマーケティングの考え方です。従来の広告モデルよりも、SNSでの共感や口コミが大きな影響を持つ現代に適しています。
SIPSの4つのステップ
Social(共感・発見)
SNSで商品やサービスに出会い、「いいね!」や「共感」を感じる段階です。
Information(情報収集)
興味を持った商品について、さらに詳しく調べる段階です。
Purchase(購買)
実際に商品を購入したり、サービスを申し込む段階です。
Share(共有・拡散)
購入後にその商品や体験をSNSや口コミサイトで他の人に伝える段階です。
1. Social(共感・発見)
どんな場面?
・友達がInstagramで新しいカフェを紹介していて、写真がとても美味しそうだった
・YouTubeで人気インフルエンサーが新しいガジェットを紹介していた
・Twitterで話題になっている新商品を見かけた
このステージでの考え方
例えば、新しいスキンケアブランドがInstagramで投稿を始めたとします。
・フォロワー数:1,000人
・仮説:エンゲージメント率(投稿に「いいね!」やコメントする割合)を3%から5%に引き上げたい
・計算:
1,000人 × 5% = 50人が「いいね!」やコメント → この50人がその後、情報を調べたり実際に購入する可能性がある
具体的なタスク
・キャッチーな画像や短い動画を投稿します(例:きれいなビフォー・アフターの写真)。
・ハッシュタグは3~5個に絞って効果を高めていきます。(例:#スキンケア #美肌 #オーガニック)
・インフルエンサーとコラボして認知度アップできるような施策を実行していきます。
・商品の特徴やストーリーを投稿で伝えるようにします。(例:「自分らしい美肌を手に入れる」)
2. Information(情報収集)
どんな場面?
・SNSで見つけた商品をもっと知りたくて、公式サイトやYouTube動画で情報を探しています
・Googleでレビューやブログを検索されます
・口コミサイトで他の人の感想をチェックされます
このステージの考え方
公式サイトへの流入を増やしたい場合
・直帰率(訪問者が1ページ目でサイトを閉じる割合):70%
・仮説:サイトを改善して直帰率を60%に下げる
・計算:
1,000人がサイトに訪問 → 70%直帰 → 残る300人
60%に改善 → 残る400人 → 訪問者が100人増える
具体的なやり方
・見やすいデザイン:重要な情報は最初に配置します。
・動画や写真を活用:視覚で伝えます。
・FAQやお客様の声をトップページに配置します。
・スマホでも見やすいデザインにします。
・検索で見つかりやすいようにSEO対策を実施します。
3. Purchase(購買)
どんな場面?
・商品の情報を十分に集めて、いよいよ購入を決意する瞬間です
・オンラインストアでカートに商品が追加されます
・サービスの申し込みボタンを押されます
具体例と仮説
カート放棄を減らして売上をアップさせたい場合
・放棄率(カートに入れたけど買わなかった割合):70%
・仮説:リマインドメールや限定割引で50%に下げる
・計算:
100人がカートに入れる → 70人が離脱 → 実際の購入は30人
放棄率50%に改善 → 100人中50人が購入 → 20人の追加売上
具体的なやり方
・期間限定の割引クーポンや送料無料キャンペーンを送ります。
・カート放棄リマインドメールを自動送信していきます。
・決済ページをシンプルで分かりやすくなるように改善します。
・不安を解消するための購入前Q&Aやチャットサポートします。
Share(共有・拡散)
どんな場面?
・実際に使ってみた感想をSNSや口コミサイトでシェアされるようにしていきます
・ハッシュタグを使って投稿されるようにします
具体例と仮説
口コミやレビュー投稿を増やしたい場合
・レビュー投稿率:購入者のうち10%がレビューを書く
・仮説:クーポンやポイントで投稿率を25%にアップ
・計算:
100人が購入 → 10人がレビュー
投稿率25%に改善 → 25人がレビュー → SNSでの露出が2.5倍に
具体的なやり方
・レビュー投稿で次回に使える500円クーポンを発行します。
・SNS投稿キャンペーンで抽選プレゼントを行います。
・口コミを書いてくれた方に感謝のメッセージを送ります。
・共有しやすい専用ハッシュタグを設定していきます。
まとめ
SIPSモデルは、ソーシャルメディアを活用した現代のマーケティング戦略において非常に有効です。
ブランドはこのモデルを活用し、消費者とのエンゲージメントを高め、
信頼性のある情報を提供することで、購買行動を促進し、さらに共有による認知度向上を目指すことができます。