WisTalkとは?
WisTalkは、企業内の問い合わせ対応やナレッジ活用を効率化するAIチャットボットサービスです。パナソニック独自のQA検索AIと最新の生成AIを組み合わせているので、あらかじめ登録したQ&Aに該当しない質問でも、社内ドキュメントを自動で検索し、重要なポイントを抽出して回答を提供することができます。
そのため、設計マニュアルや過去トラブル事例といった大量の社内資産を最大限に活用することができます。
また、複数部門への展開を想定した権限設定やボット管理機能を標準装備しているので、部門単位でのFAQ整備やアクセス制御、利用状況のダッシュボード表示も可能です。
Microsoft Teams、SharePoint、Slackなど主要プラットフォームとの連携により、既存システムへの組み込みもスムーズです。
導入から運用定着まで、専任のコンサルタントが要件定義やQA設計、定例レビューまでを手厚くサポートしております。
無償トライアルの満足度は98%、継続利用率は95%を誇り、多くの企業で安定稼働しています。料金は月額の従量課金制のみで、初期費用やライセンス制限はなく、追加機能もすべて無制限で利用できます。
WisTalkの特徴
ハイブリッドAIによる精緻な検索&自動回答
WisTalkは、パナソニック独自の「Q&A検索AI」と最先端の生成AIをシームレスに切り替えて利用します。まず登録済みQAから高速に回答を試み、該当がない場合はドキュメント全文を対象に要約生成。カテゴリーごとに優先度設定も可能なため、利用者はAIの切り替えを意識せずに、幅広い質問に対して常に高精度な解答を得られます。これにより、問い合わせ対応にかかる手戻りや検索時間を大幅に削減し、窓口負荷を軽減します。
パナソニック独自チューニングのRAGで図表文書もスムーズ検索
大量の設計資料や手順書など、画像や表を含むドキュメントでも最適な読み取り処理を自動選択。OCRによる文字抽出とファイル構造解析を組み合わせ、グループ内の利用実績データを基にチューニングしたRetrieval-Augmented Generation(RAG)技術を搭載しています。関連性の高い情報だけを抽出・要約するため、専門的な技術文書に対しても誤回答を抑え、的確なナレッジ提供を実現します。
部門横断の大規模展開を支える管理機能
パナソニックグループでの実運用ノウハウを反映し、組織構造に合わせた権限設定やグループ会社単位のボット構築をワンストップでサポート。部門追加時のライセンス費用は不要で、事業ごと・会社ごとに個別チューニングも可能です。さらに、ダッシュボードで利用状況を可視化し、改善ポイントを自動抽出。全社展開時の運用負荷を抑えつつ、効果的な知見管理を実現します。
専任スタッフによる伴走型導入&定着支援
トライアル開始から3週間程度で本番導入を目指し、専任コンサルタントが導入計画の策定、QAテンプレート(1,700件超)の無償提供、定例会による運用レビューまで一貫支援。利用定着率や回答精度向上を定期的に分析ダッシュボードで可視化し、必要に応じてチューニングや運用ルール整備のアドバイスを実施。高い顧客満足度と継続利用率を裏付ける強力なサポート体制です。
WisTalkの主な機能
利用者向け機能
自動対応できない質問へのフォロー機能
WisTalkでは、AIで対応できない未登録の質問や複雑な問い合わせを見逃さず、担当者による二次対応へスムーズに移行できるフォロー機能を備えています。
まず「お問い合わせ機能」では、対話画面上のボタンを押すだけで専用フォームに遷移し、件名や詳細を入力して即時に担当者に連絡可能。煩雑なメール作成の手間を省きつつ、確実に情報を伝達します。
一方「有人チャット機能」では、自動応答を一時停止してオペレーターがそのままチャットに参加。複数の問い合わせを同時にさばけるため、急ぎの相談や技術的な問いにもリアルタイムに対応し、顧客満足度の向上と業務効率化を両立します。
候補が多い場合も安心の検索機能
WisTalkでは、検索結果の候補数が多すぎて絞り込みづらい場面でも、利用者を迷わせない多彩なサポート機能を用意しています。まず「カテゴリーグループ機能」を使えば、部署や製品カテゴリを階層的に分けてクリック操作で段階的に情報を限定可能。また「サジェスト機能」は、入力途中の文字列をもとに質問候補をリアルタイムで提示し、ユーザーの入力負荷を軽減します。さらに「タグ聞き返し機能」により、キーワード一覧から適切なタグを選ぶだけで候補を自動絞り込み。これらを組み合わせることで、膨大なFAQ群からでも短時間で目的の回答にたどり着けるユーザー体験を実現しています。
UXナビゲーション&アクセス最適化機能
WisTalkは直感的に使える操作性を追求し、ホームボタン常設や会話間を自在に移動できるナビゲーションを備えています。さらに、選択したカテゴリーに基づき過去30日間の人気質問を自動で提示する「よくある質問機能」で、迷わず最適解にアクセス可能です。利用状況や評価スコアをAIが学習し、回答候補の並びをリアルタイムに最適化する「ユーザーアクセス分析機能」も搭載。加えて、見つけた回答はワンクリックでURL共有できる「共有機能」により、社内チャットやメールへスムーズに情報連携できます。これらが組み合わさることで、利用者はストレスなく、かつ効率的に必要なナレッジを引き出せます。
管理者向け機能
QA登録機能
専用エディター画面からドラッグ&ドロップでQ&Aやカテゴリー階層を直感的に構築でき、Excelファイルの一括取り込みにも対応。ナレッジ整備の工数を削減し、迅速にナレッジベースを整備できます。
メンテナンス機能
利用者からの質問ログを一覧・詳細で確認し、各ログに「スコア」「推奨アクション」「対応状況」「担当者」を自動で割り当て。タスク管理とQ&A改善(追加・言い換え登録)をシームレスに実行できます。
ダッシュボード機能
質問数や正答率の推移グラフ、回答ランキング、急上昇ワード、月次キーワードランキングなど、多彩なビューで運用状況を可視化。メンテナンス優先度の把握や効果測定を効率化します。
お問い合わせ/有人チャット機能
ボットで対応しきれなかった問い合わせには、管理画面上でそのまま返信。加えて、別ウィンドウでオペレーター対応に切り替えられる有人チャットを併用でき、同時並行での複数対応も可能です。
複数部門運用向け機能
部署ごとに管理サイトを仮想分離し、Excelアップロードも部門単位で実施可能。さらに、問い合わせ通知先やフォーム項目のカスタマイズ、ログフィルタリング、部門専用URLの付与、グループ単位タスク割り当て、部署別辞書登録など、多彩な権限・運用管理をサポートします。
シナリオエディター機能
ノーコードで質問分岐シナリオを設計できるエディターを装備。トラブルシューティングや申請手続き案内など、利用者の選択肢に応じて動的に質問を変化させるフローを簡単に作成できます。
WisTalkの導入事例
ミツワ電機株式会社の事例
同社では社内ヘルプデスクへの問い合わせを電話やメールで受け付けていましたが、「即時対応を求められる」「都度作業が中断される」「対応履歴が埋もれる」といった非効率が常態化しました。
さらに2021年8月の基幹システム刷新を控え、多数の問い合わせが見込まれることから、場所や時間を問わず迅速に回答を届ける仕組みが急務となっていました。
AIチャットボット「WisTalk」をプレ導入後、本番切替から4ヵ月で全問い合わせのうち91.3%を自己解決できるようになりました。
その結果、合計14,478件の自動回答により、対応工数は1,207時間削減されました。
電話・メール対応を原則停止し、一次対応をWisTalkに一任する運用により、問い合わせ担当者の負荷を大幅に軽減することができ、加えて利用ログからナレッジが自動蓄積され、チーム内での情報共有や運用改善にもつながっています。
事例参照元:https://service.is-c.jpn.panasonic.com/case/161
文化シヤッター株式会社の事例
同社では、自社製品に関する問い合わせを電話やメールで受け付け、担当部門の社員が日常業務と並行して対応していました。その結果、質問への回答に時間がかかり、問い合わせ窓口の負荷が増大しておりました。また、コロナ禍でテレワークが常態化する中、場所や勤務時間に縛られずに必要な情報を得られる仕組みが求められていました。
AIチャットボット「WisTalk」を導入することで、社員は社内システムにアクセス可能な場所・時間を問わず、欲しい商品情報を即座に自動取得できるようになりました。
登録されたFAQだけでなく、ドキュメント全文検索や生成AIによる要約回答により、問い合わせへの応答時間を大幅に短縮することができました。
これにより、担当者の負荷を軽減しつつ、一貫した品質の回答を24時間体制で提供可能な体制を構築しました。
事例参照元:https://www.panasonic.com/jp/business/its/wistalk/case/case-bunka-s.html
日本PCサービス株式会社の事例
同社のヘルプデスクでは、お客様対応マニュアルが層化や更新が追いつかず、オペレーターの経験や勘に依存する業務が常態化していました。各問い合わせは都度管理者にエスカレーションされ、回答待ち時間が長引くうえ、対応品質にもばらつきが生じていました。
WisTalk導入後は、直感的なUIからワード検索とカテゴリー一覧の両方で情報を即座に検索できるようになりました。
さらにノーコードのシナリオエディターを活用し、分岐型トークスクリプトを作成することで、言い回しや状況に応じた最適な回答手順をオペレーター全員で共有できるようになりました。
これによって1問い合わせあたりの平均対応時間を約17%短縮し、品質の均一化と担当者負荷の大幅軽減を実現しました。
事例参照元:https://www.panasonic.com/jp/business/its/wistalk/case/case-pc-service.html