INTEGRAL-CORE(インテグラルコア)とは?
INTEGRAL-CORE(インテグラルコア)は、株式会社EVERRISEが提供する国産のカスタマーデータプラットフォーム(CDP)です。オンライン・オフライン問わず、顧客に関する情報を集め、整理・統合した上で、目的に応じて加工し、一元的に管理することが可能です。
プログラミング不要で使えるGUIと独自に開発されたシングルカスタマービュー(SCV)機能を備えており、専門知識がなくても直感的に顧客プロファイルの作成が可能です。
高いセキュリティと専用環境での運用も可能で、あらゆる業界での導入実績があります。企業のデータ活用を強力に支援するプラットフォームです。
INTEGRAL-COREの特徴
プログラミング不要で実現する顧客データの一元管理とプロファイル作成
INTEGRAL-COREは、SQLなどの専門知識がなくても、わかりやすいGUIを使って顧客データを統合できます。
また、独自のシングルカスタマービュー(SCV)機能を通じて、、重複や漏れのない個人プロファイルを構築し、顧客のニーズを正確に把握できます。
リアルタイムでのデータ処理と活用
刻々と変わる顧客の行動や興味をリアルタイムで捉え、即時に処理することで、、最新の情報に基づいた意思決定ができるようになります。これにより、顧客体験の向上やマーケティング施策の最適化が実現します。
外部ツールとの連携
INTEGRAL-COREは、BIツール、MA、CRMなど多様な外部ツールとの連携が可能です。これにより、統合された顧客データを活用して、分析やマーケティング施策を効率的に展開できます。
セキュアな専用環境での運用
センシティブな顧客データを扱う企業向けに、専用環境での構築プランを提供しています。これにより、個人情報保護やセキュリティ対策を強化し、安心してデータ活用が行えます。
専門的なサポート体制
15年以上のマーケティングシステム開発支援で培ったノウハウを持つスペシャリストが在籍し、各企業のデータ活用の目的やフェーズに合わせた支援を提供します。これにより、データ活用の効果を最大化できます。
INTEGRAL-COREの主要な機能
データ収集
多様なデータソースからの情報取得
INTEGRAL-COREは、自社システムや既存ツールから、オンライン・オフラインを問わず、顧客データの取り込みが可能です。部署間やグループ会社間のデータ、さらには天候や位置情報などのサードパーティーデータ、店舗でのビーコン検知やAIカメラによる識別データも収集できます。
ストレージとデータベースの一体運用
INTEGRAL-COREでは、保存領域としてAmazon S3、時系列データの蓄積・管理にAmazon Redshiftを採用。加えて、他のクラウドサービスが提供するストレージやデータベースとも連携可能で、管理画面上から一括操作が行えます。定期的なデータ同期により、顧客情報を常に最新の状態に保つことができます。
自動収集タグによる行動データの取得
専用タグをWebサイトやアプリに埋め込むことで、ユーザーのページ閲覧状況や広告のクリック履歴、離脱タイミングなどを自動で取得し、後の分析や活用に適した形式でデータを蓄積します。
データセットによる一元管理
会員マスターデータに対して、複数の情報源を結び付けて一括管理できる「データセット」機能を搭載しており、購買履歴などのデータを一元化して扱うことができます。
データ統合
個人単位でのデータ統合
収集した多様なデータを、メールアドレスや来店履歴、購買情報などを基に、1つのIDに紐付けて統合。これにより、「誰が・いつ・何をしたか」といった詳細な顧客インサイトの把握が可能になります。
シングル・カスタマー・ビュー(SCV)
顧客の基本情報と取引情報を個人プロファイルとして管理し、情報を見える化す機能です。データの蓄積が進むことで、より精緻な顧客像の把握が可能となります。
ノーコードでの名寄せ処理
同一の顧客と判断される重複データを識別してまとめる名寄せ処理が、SQLの知識なしに実行可能です。専門スキルがなくてもスムーズにデータ統合を行えます。
最新データの維持
顧客データを一元管理することで、いつでも最新のデータを参照でき、あらかじめ設定したスケジュールに従って自動的に更新されるため、手動でのデータ更新作業を削減します。
長期的なデータ管理
データの保持期間に制限はなく、企業のポリシーに応じて長期間の顧客情報追跡が可能です。バックアップ機能も備え、データの損失や破損に備えた設定が行えます。
スコアリング機能
一元化された顧客情報をもとにスコアリングを実施し、興味・関心の強い顧客を抽出します。この評価をもとにセグメントを作成し、マーケティング施策に活用できます。
詳細な条件での検索
SCVで整理された顧客情報をリスト形式で表示し、詳細な条件指定による検索が可能です。さらに、同一人物と見なされなかったデータを後から結び付けられる統合機能も備えています。
データ加工
GUIによるセグメント作成
SCVにより整理された正確な顧客データを活用し、直感的な操作でセグメントの作成が行えます。作成したセグメントは、マーケティングの実施や社内での分析用途に幅広く活用できます。
トランザクションサマリ機能
SCVに紐付いた購買情報などの取引データを、管理画面上で集計する機能です。集計の期間や演算手法、出力のフォーマットなどを自由にカスタマイズ可能で、集計結果はSCVの項目としても利用できます。
高度なデータ加工対応
商品マスタや店舗マスタなど、顧客に直接紐付かないデータの加工も、SQLを活用したジョブ作成機能を使って対応できます。
データ連携
自動エクスポート機能
外部のツールなどとAPIを通じてスムーズに連携し、最新データを迅速に活用できます。手動でのデータ取り込みが不要となり、連携のための追加開発時間やコストを削減します。
BI・分析ツールとの連携
BIツールや分析ツールと連携し、レポートの表示速度を確保するためにデータを適切に管理します。必要な情報を統合し、いつでもスムーズに取り出せる状態を維持します。
SFA・CRMとの連携
営業支援システム(SFA)や顧客関係管理(CRM)ツールとも連携可能。顧客のカスタマージャーニーを企業全体で共有し、関係性の把握やコミュニケーションの深化を図ります。
MAツールとの連携
マーケティングオートメーション(MA)ツールと連携し、ウェブ行動だけでなく、オフラインの行動や属性情報も含めたセグメント作成が可能。これにより、新たな顧客体験の提供が実現します。
アプリとの連携
スマートフォンアプリと連動し、プッシュ通知やポップアップなどの施策にご活用いただけます。他のチャネルで取得したデータも組み合わせてセグメントを作成し、アプリ側へスムーズに連携します。
AIとの連携
INTEGRAL-COREで一元管理された豊富な顧客データを活用し、機械学習によって最適なセグメントを自動生成します。これにより、マーケティング業務の効率化や顧客体験の向上、さらにコストの削減にもつながります。
INTEGRAL-COREの導入事例
あなぶき興産株式会社の事例
本社を香川県高松市に構えるあなぶき興産株式会社は、分譲マンションの開発や戸建て住宅の建設受託、不動産仲介などを核としながら、介護、雇用支援、電力供給といった幅広い分野でも事業を展開しています。
課題
同社では、Web上の会員情報と店舗来場者のデータが個別に管理されており、顧客ごとのニーズに即した対応が難しい状況でした。情報が組織内で分かれて存在する「サイロ化」は、住宅事業部門のみならずグループ全体で見られ、顧客の全体像をつかむ上で大きな障壁となっていました。
解決策
このような課題を解決すべく、あなぶき興産は株式会社EVERRISEが開発したCDP「INTEGRAL-CORE」の導入を決定。Webサイトとリアル店舗の顧客情報を結びつけることで、個々の顧客像を明確に把握できる体制を整えました。加えて、MAやBIと連携することで、営業活動へのリード供給や分析結果の共有が実現し、業務の効率化が大きく進展しました.
また、グループ企業間でのデータ連携も視野に入れ、INTEGRAL-COREの適用範囲を拡張中です。これにより、グループ全体で顧客対応の質を高めるとともに、統一されたマーケティング施策の推進が可能となりました。
事例参照元:https://www.ever-rise.co.jp/dx-blog/case-anabuki/
キーコーヒー株式会社の事例
キーコーヒー株式会社は、コーヒーの製造および販売を主軸としながら、飲食店運営やオンラインショップ、コミュニティ型サイトの運営など、幅広い分野で事業を展開している企業です。
課題
同社では、EC、ファン向けのコミュニティ、イベント・セミナーといった各接点で収集される顧客データが別々に管理されており、データが縦割りの状態で存在していました。
この分断された情報のせいで、顧客の行動履歴や興味関心を一貫して捉えることが難しく、個別対応やマーケティング精度の向上に課題を抱えていました。
解決策
この状況を改善するため、キーコーヒーはEVERRISEが提供するCDP「INTEGRAL-CORE」を導入しました。これにより、分散していたチャネルごとの顧客データが一つに集約され、BIツールとの連携を通じて、会員数の推移やページ別のアクセス状況、CVRなどの各種KPIが可視化されました。
さらに、CRM「Synergy!」やWeb接客ソリューションとの連動により、顧客属性に合わせた個別最適なアプローチが可能となりました。
事例参照元:https://www.ever-rise.co.jp/dx-blog/case-keycoffee/