Xble（キシブル）とは？
Xble（キシブル）は、SEAOS Inc.が提供するSaaS型倉庫管理システム（WMS）で、物流業務の効率化と標準化を支援するソリューションです。20年以上にわたる3PL業務の経験と高度な技術力を基に開発され、多様な物流特性に対応できます。
標準機能として在庫管理、入出荷管理、ピッキング、棚卸、運送料計算などを提供し、柔軟なカスタマイズにも対応しております。直感的で使いやすいUIが特徴で、導入から業務改善までの一貫したサポートが可能です。
Xbleは、顧客業務の標準化により不要なカスタマイズを抑え、低コストで迅速な導入を実現し、企業のDX推進を強力にサポートしています。
Xble（キシブル）の特徴
1. 業務の標準化と効率化
無駄の排除とコスト削減
Xbleは、標準化された業務プロセスに基づく運用をサポートし、不要なカスタマイズを極力抑えたシステム設計になっています。これにより、導入時のコストや運用負荷が低減され、長期的な保守費用も削減できます。
迅速な業務立ち上げ
システム導入時に業務要件に応じたマスタ設定やデータ取り込みを効率的に行うことで、短期間での立ち上げが可能です。これにより、倉庫オペレーションの迅速な開始が実現します。
2. 柔軟なカスタマイズ対応
変化に強いシステム
標準機能をベースとしながらも、業務の成長や変化に合わせたカスタマイズが可能です。これにより、事業規模の拡大や新たな顧客ニーズにも柔軟に対応できます。
業務に合わせた機能拡張
業務ごとの特性に応じて機能を追加することができ、導入後の業務改善や効率化にも対応。これにより、システム導入後も長期にわたり現場にフィットした運用が実現します。
3. 直感的でシンプルなユーザーインターフェース
習得の容易さと作業効率向上
マニュアルがなくても直感的に操作できるUI設計により、教育コストを抑え、現場スタッフの早期戦力化が可能です。これにより、システム導入のハードルが下がり、業務効率が向上します。
4. 現場密着型の支援体制
現場への理解とサポート
自社で3PL（サード・パーティ・ロジスティクス）業務を行っている経験を活かし、現場での課題やニーズを理解した上でシステム導入をサポートします。これにより、システムが実際の運用にフィットしやすくなります。
導入から運用までの一貫支援
システム導入後も、業務効率改善や運用の最適化に向けた継続的なサポートが提供されるため、長期的な運用安定性が確保されます。
5. 連携性と拡張性
他システムとのスムーズな連携
ERPや会計システムなど他の業務システムとの連携が可能で、複雑な業務要件にも対応。これにより、全体最適な物流システムを構築できます。
リアルタイムなデータ共有
システム間でのリアルタイムなデータ連携により、在庫情報や出荷状況の把握が正確かつ迅速に行えます。これにより、効率的な在庫管理と迅速な意思決定が可能です。
6. コスト管理と効率化
物流コストの見える化
運送料や保管料の計算機能を備えており、物流コストの正確な把握が可能です。これにより、物流費用の最適化が実現できます。
効率的なリソース管理
作業進捗管理や在庫調整機能により、リソースの効率的な配置とコスト管理が可能です。これにより、倉庫全体の生産性が向上します。
Xble（キシブル）の主な機能
在庫管理機能
在庫の多段階管理
Xbleは、バラ、ボール、ケースなど異なる単位で在庫を管理でき、1ロケ1SKUの効率的な管理を実現します。 ロットや使用期限を含む在庫のトラッキングも可能で、温度帯や良品・不良品の区別も細かく管理できます。
これにより、各商品が適切な条件で保管されるようサポートします。 また、出荷頻度に応じた在庫配置も考慮し、物流効率を最大化します。
在庫調整と品質管理
在庫数量の調整や品質状態（良品・不良品）の切り替えが簡単に行えます。 さらに、異なる品質ステータス間の在庫移動や製品の組み換えにも対応しており、フレキシブルな在庫管理が可能です。
入荷管理機能
入荷受付と検品
入荷予定を事前に管理し、商品や発注単位での検品作業も効率的に実施できます。 良品・不良品の判定、数量の正確な入力、ロットや使用期限の確認など、商品特性に応じた検品をサポートします。 これにより、入荷時の品質管理を徹底し、不良品の流通を防止します。
格納引当
商品サイズや出荷頻度（ABC分類）に応じた適切な格納場所の自動割り当てが可能です。 また、指示あり・指示なしの格納を柔軟に選択できるため、各現場の運用ニーズに合わせた効率的な在庫配置が実現できます。
出荷管理機能
出荷引当とピッキング
出荷時の欠品確認やオーダー集約、出荷指示に基づいた効率的な引当機能があります。 緊急補充やケース単位でのピッキング、シングルオーダー・マルチオーダーピッキングなど、多様な出荷シナリオに対応しています。 これにより、迅速で正確な出荷をサポートし、業務効率を高めます。
検品・梱包
出荷前の最終チェックとして、ピック検品や納品書、配送伝票の出力が可能です。 問い合わせ番号の管理も含まれるため、正確で効率的な出荷プロセスを実現します。
その他の機能
補充と移動管理
必要に応じた補充指示や、指示あり・なしの在庫移動が可能です。 これにより、倉庫内での効率的な在庫配置と管理をサポートし、在庫の最適化が図れます。
棚卸・在庫調整
定期的な棚卸業務に対応し、在庫の正確な把握が可能です。 良品・不良品の切り替えや在庫調整もシステムで一元管理することで、在庫精度を向上させます。
他システムとのデータ連携
入荷・出荷予定や実績データ、商品・届先のマスタ情報とのシームレスな連携が可能です。 これにより、リアルタイムでの在庫状況の把握とデータの一貫性を維持できます。
ユーザー・マスタ管理
荷主、商品、ロケーション、配送会社などの基本マスタ管理機能を提供しています。 各種マスタデータの統合管理により、業務効率を向上させ、正確なデータベースを構築します。
運送料計算・保管料計算
県別、サイズ別、従量別に基づく運送料計算や、数量・体積に応じた保管料計算が可能です。
多様な料金計算方式に対応し、物流コストの正確な把握を支援します。
Xbleの導入事例
導入企業名：東邦自動車株式会社（現：ソナティック株式会社）
抱えていた課題
東邦自動車株式会社様は、高級輸入車の部品を取り扱う業務において、いくつかの課題に直面していました。
物流拠点の分散とスペース不足
4万点を超えるSKU（在庫管理単位）を扱っており、その範囲は小さなネジから大型のバンパーまで幅広く、さまざまなサイズの商品が含まれていました。これにより、倉庫の収納能力が限界に達し、業務の拡大に支障をきたしていました。
手作業に依存したアナログな倉庫運営
これまでの倉庫管理は、主に目視や手作業に依存しており、固定されたロケーションでの管理が行われていました。その結果、棚から商品がはみ出してしまうなど、スペース効率や作業効率に課題があり、業務の正確さにも影響を及ぼしていました。
Xble導入による解決策と導入結果
これらの課題に対し、シーオス株式会社は以下のような対策を講じました。
物流拠点の統合と効率的なセンター設計
データ分析を活用して、将来的なビジネス拡大を見据えた新たな物流センターのレイアウト設計や什器の選定を支援しました。これにより、効率的な庫内作業が実現し、スペース不足の課題を解消しました。
物流DXの推進
従来の属人的でアナログな作業を標準化し、SaaS型のWMS「Xble」を導入することで、倉庫業務の効率化と品質向上を図りました。これにより、業務の正確性が向上し、作業のスピードも改善されました。
数値的な改善結果
棚卸精度の向上
棚卸業務における誤差率が従来の0.4％から0.025％に大幅に改善されました。
業務品質と作業環境の改善
保管効率を維持しながら、業務の品質や庫内の安全性も大幅に向上しました。
たなビジネス展開の実現
省人化と効率化が進んだ結果、物量の増加にも柔軟に対応できるようになり、物流部門を独立させて新たな荷主向けの外販（3PL事業）を開始することが可能となりました。
導入企業名：播州倉庫株式会社
抱えていた課題
播州倉庫様は、長年使用していた既存の物流システムにおいて、以下のような課題を抱えていました。
操作性と視認性の制約
既存システムでは、画面の視認性や操作性に制約があり、業務効率の向上が難しい状況でした。
保守体制の脆弱性とコスト増加
旧来のシステムアーキテクチャを継続していたため、保守人員の確保が困難であり、人件費の増加が課題となっていました。
物流DX推進の提案不足
物流DXの推進に関して、既存ベンダーからの積極的な提案がなく、システム提供にとどまっていたため、デジタル化の進展が停滞していました。
Xble導入による解決策と効果
これらの課題に対し、シーオス株式会社は以下の支援を行いました。
シンプルで適正価格のSaaS型WMSの導入
求めていた基本機能を備えたSaaS型WMS「Xble」を提案し、コストパフォーマンスの高いシステム刷新を実現しました。
現場常駐による導入支援
シーオスのスタッフが現場に常駐し、段階的なオペレーション支援を行うことで、導入から1カ月で52社の荷主の運用を開始することができました。
操作性の向上とデバイスの柔軟性
シンプルで分かりやすいUIにより、操作できるスタッフが増加し、スマートフォンやPCなど様々なデバイスからのアクセスが可能となりました。
データ抽出の内製化によるスピード向上
以前はベンダーに依頼していた在庫や出荷データの抽出が自社で完結できるようになり、業務のスピードが向上しました。
