SLIMS(スリムス)とは?
セイノー情報サービスが提供する倉庫管理システム「SLIMS(スリムス)」は、製造業、流通業、小売業、倉庫業など多様な業界で採用されている実績豊富なWMS(Warehouse Management System)です。
40年以上の物流経験と改善ノウハウを活かし、400社以上への導入実績があります。SLIMSは、リアルタイムな作業進捗管理やマネジメント機能を備え、物流現場の効率化と品質向上を支援し、AIやロボットなどの最新技術との連携ができます。
クラウド型とオンプレミス型の両方を提供しており、企業のニーズに合わせた柔軟な運用が可能です。クラウド型では、99.9%の高い稼働率(月間)を誇り、BCP(事業継続計画)対策にも適しています。
SLIMS(スリムス)の主な機能
入荷管理機能
入荷予定の登録・受信・インポート
システムに仕入れ予定情報を記録でき、外部データの取り込みにも対応しています。
商品管理シートの出力
商品情報を含んだ管理シートを印刷して、現場作業をサポートします。
入荷データの入力
実際に受け取った商品のデータを登録し、在庫の把握に活用します。
棚入れ情報の入力
入荷した商品を倉庫内に配置する際のデータを入力し、保管場所を正確に管理します。
入荷予定リスト作成
受け取り予定の品物を一覧としてまとめ、効率的に作業計画を立てられます。
空き棚一覧表示
現在利用されていない棚の情報を表示して、入庫作業の迅速化を支援します。
商品識別ラベルの印刷
入庫時に必要な商品ラベルを印刷し、管理の利便性を高めます。
出荷管理機能
出荷指示の登録・受信・インポート
出荷に必要な情報をシステムへ入力し、外部データからの取り込みも対応可能です。
ピッキングおよび検査作業支援
商品を取り出し、検品する作業を効率化する機能を提供します。
在庫割り当ておよび取り消し
出荷に必要な在庫を事前に確保し、必要があれば再度在庫へ戻す操作ができます。
出荷指示書の作成
倉庫から商品を出庫するための指示をシステムから出力します。
積込みチェック
出荷直前に、積み込む際の確認を実施します。
ピッキングリストの作成
作業指示として、まとめてピッキングするリストや個別のオーダーピッキングリストを出力します。
物流センターへの納品管理
商品を物流センターに納入するプロセスを管理し、出荷作業を円滑にします。
出荷書類の印刷
出荷に必要な送り状や納品書を自動生成して出力します。
商品別ラベル印刷
出荷時の仕分けをスムーズにするため、商品単位のピッキングラベルを作成します。
物流加工作業支援
商品のセット作成やラベル貼付などの出荷前作業をサポートします。
梱包情報の入力
梱包内容を記録し、出荷時の同梱物を管理します。
在庫管理機能
在庫状況の確認
倉庫内の在庫状態をリアルタイムで把握できます。
パレット単位管理
パレットごとに在庫を管理し、倉庫スペースの効率利用を図ります。
期限管理の在庫確認
使用期限が近い在庫をチェックし、適切に出荷対応を行います。
荷姿変更管理
商品のパッケージを変更することで、在庫管理の柔軟性を確保します。
在庫履歴の確認
在庫が入庫された日時や出庫状況を追跡し、管理データを活用します。
在庫名義変更
在庫の持ち主情報を変更し、取引先単位で管理できるようにします。
在庫移動指示
倉庫内で在庫を異動する際の指示を入力し、作業を最適化します。
補充・棚卸管理機能
緊急在庫補充
在庫不足が発生した際に即座に補充を指示し、欠品を回避します。
需要予測補充
予測データを元に定期的な在庫補充を実施し、安定供給を支援します。
定期的な在庫補充
計画的に在庫を補充することで、品切れリスクを軽減します。
棚卸作業開始の宣言
棚卸作業の実施をシステム上で通知し、作業準備を整えます。
棚卸結果確認と差異分析
棚卸データと実在庫を比較し、数量差をリスト化して表示します。
日次棚卸の実施
毎日棚卸を行うことで、在庫精度を維持します。
棚卸結果の確定と在庫更新
棚卸で確認した在庫情報を確定し、システムデータを最新化します。
棚卸リストの出力
棚卸作業用のリストを作成して、現場での確認作業を容易にします。
進捗・分析機能
入荷進捗の確認
仕入れ作業の進行状況をチェックし、計画に対する遅延を抑えます。
在庫移動および補充進捗確認
在庫の移動や補充の進み具合を把握し、業務改善に役立てます。
出荷状況のモニタリング
出荷作業が計画通りに進んでいるかを管理します。
ロット追跡管理
商品ロットを基に流通状況を把握し、トレーサビリティを確保します。
発注支援機能
発注データをもとに必要な品物をリスト化し、効率的な発注作業を実現します。
入出庫頻度の分析
商品の入出庫頻度を分析し、保管スペースを最適化します。
マスタ情報管理
商品や取引先の基本データを管理し、データ整合性を維持します。
滞留品リストの作成
長期間動きのない在庫をリスト化し、在庫整理を支援します
SLIMS(スリムス)の利用料金プラン
プロフェッショナルプラン
ソフトウェア利用料
月額150,000円(6万明細以下)、月額220,000円(6万明細超~10万明細以下)
無線ハンディーターミナルオプション
1台あたり1,500円/月(BizBrowser使用時)
サーバー利用料
1,000明細ごとに3,000円/月 ※1,000明細単位での課金
保守料
上記のソフトウェア利用料に含まれるが、カスタマイズによる追加費用が発生する場合あり
開発・導入費用
別途見積もり
オンプレミスプラン
ソフトウェア利用料
一時費用:6,000,000円 支払い方法は要相談
無線ハンディーターミナルオプション
購入費用:1台あたり40,000円
保守料
基本パッケージ価格に加え、カスタマイズ費用の10%(年間)
開発・導入費用
カスタマイズおよび導入費用は個別見積もり
SLIMS(スリムス)の導入事例
スケーター株式会社の事例
課題
スケーター株式会社は、キャラクターグッズや家庭日用品を製造・販売する企業で、奈良県に新たに設立した大和郡山物流センターにおいて、以下のような課題に直面していました。
効率低下による生産性の問題
広大な倉庫内でのピッキング作業が主な業務となっており、作業員は長距離を歩く必要があり、作業効率が低下していました。
視認性の問題
商品が多岐にわたり、在庫のロケーション管理が煩雑で、目視による探索時間が大幅にかかっていました。
人手不足の影響
労働力不足が深刻化しており、少ない人数での作業を強いられていました。
データ管理の非効率性
出荷業務以外の工程では、データに基づく管理が不十分で、経験や勘に頼った運用が行われていました。
SLIMS導入とその効果
これらの課題に対して、スケーター社は倉庫管理システム「SLIMS(スリムス)」と協働型ピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR」を導入し、大きな成果を上げました。
作業効率の改善
SLIMSからロボットに直接出荷指示を送信する仕組みを構築し、AMRが最適なルートで移動するようになったことで、作業員の歩行距離が大幅に削減されました。
視認性の向上
倉庫内のロケーション管理を細かく設定し、商品配置の最適化を実現。これにより、目視での商品探索時間が短縮され、生産性が約2倍に向上しました。
人的負担の軽減
ロボット導入により、作業者の負担が軽減され、少人数でも効率的な作業が可能になりました。
データ管理の強化
SLIMSを活用することで、物流業務全体が可視化され、従業員の現場管理への意識が向上。データに基づいた改善活動が可能となり、業務の効率化と品質向上が実現しました。
成果
導入後、スケーター社は作業効率が約2倍に向上し、現場の負担も大幅に軽減されました。また、従業員の意識改革が進み、業務全体のパフォーマンスが大幅に改善されました。
事例参照元:https://www.siscloud.jp/introduction/skater.html
株式会社メニコンの事例
課題
株式会社メニコンは、コンタクトレンズの研究開発から製造、販売までを手掛ける企業であり、国内外に広がる事業展開に伴い、物流業務において以下のような課題を抱えていました。
SKU数の増加による管理の複雑化
多様な製品ラインアップにより、約180万ものSKU(Stock Keeping Unit)を管理する必要があり、従来の基幹システムでは対応が困難でした
システム稼働時間の制約
従来のシステムでは、処理能力や稼働時間に制限があり、急な出荷依頼や業務の拡大に柔軟に対応できない状況でした。
システムトラブル時の対応負荷
システムトラブルが発生した際、デジタル推進部門が休日や夜間に対応する必要があり、業務負荷が高まっていました。
SLIMS導入とその効果
これらの課題を解決するため、メニコンは倉庫管理システム「SLIMS(スリムス)」を導入し、以下のような効果を得ました。
大規模なSKU管理の実現
SLIMSの導入により、約180万のSKUを効率的に管理できるようになり、在庫引き当てや作業リストの作成などの処理速度が向上しました。
24時間365日の業務対応
クラウド型のSLIMSを採用したことで、システムの稼働時間に制約がなくなり、急な出荷依頼や業務の拡大にも柔軟に対応可能となりました。
システムトラブル時の対応負荷軽減
SLIMSの安定稼働と、24時間365日のヘルプデスクサポートにより、システムトラブル時の対応負荷が大幅に軽減されました。
事例参照元:https://www.siscloud.jp/introduction/menicon.html
株式会社テクノアソシエの事例
課題
テクノアソシエは、鋲螺類や金属加工品など多岐にわたる産業部材を取り扱う住友電工グループの企業です。同社では、販売管理システムと物流システムの老朽化に伴い、以下のような課題が顕在化していました。
在庫管理の精度不足:現物在庫とシステム上の在庫数に差異が生じることがあり、在庫引き当てが困難で作業ロスが発生していました。
作業計画の属人化:出荷作業の計画から実行までが作業者に一任されており、管理者が進捗状況を把握しづらい状況でした。
業務の非標準化:得意先ごとに個別の運用が存在し、作業が属人化していたため、他の作業者による支援が難しい状態でした。
情報共有の非効率性:欠品などのイレギュラーが発生した際、作業者が営業部門へ直接報告・交渉を行う必要があり、コミュニケーションに時間を要していました。
SLIMS・LMS導入とその効果
これらの課題を解決するため、テクノアソシエは倉庫管理システム「SLIMS」と統合物流管理システム「LMS」を導入し、以下のような効果を得ました。
在庫管理の精度向上:在庫移動時にシステムからの指示を必須とすることで、現物在庫とシステム在庫数の一致を実現し、在庫引き当ての精度が向上しました。
作業計画の可視化と効率化:作業計画をシステムで立案し、進捗状況をリアルタイムで把握できるようになったことで、管理者が応援者の手配などのコントロールを行いやすくなりました。
業務の標準化と属人化の解消:得意先の要望に応えるための一部工程における個別運用を残しつつ、大幅な業務の標準化を実現し、属人化を解消しました。
情報共有の効率化:欠品連絡が自動化され、営業部門と倉庫間のコミュニケーション効率が向上しました。
事例参照元:https://www.siscloud.jp/introduction/technoassocie.html