ONEsLOGI/WMS Cloudサービスとは?
ONEsLOGI/WMS Cloudサービスは、クラウド技術を基盤にした倉庫管理システム(WMS)であり、リアルタイムでの在庫管理や入出庫プロセスの効率化に特化しています。
従来のオンプレミス型システムとは異なり、初期費用を抑えつつ、迅速に導入することができます。入荷から棚入れ、在庫移動、出荷指示、ピッキング、検品、梱包に至るまでの一連の物流プロセスを一元管理し、ヒューマンエラーや作業遅延を防ぎます。
また、複数拠点の在庫情報を統合的に管理できるため、物流拠点ごとの在庫状況を簡単に可視化することができます。
これにより、在庫不足や過剰在庫といった問題も防止できます。さらに、AIやデータ分析機能を活用することで、需要予測や作業効率の改善にも対応しております。
多言語対応や高度なセキュリティも備えており、グローバルに展開する企業にとっても理想的な選択肢といえます。
ONEsLOGI/WMS Cloudサービスの特徴
短期間での導入と低コスト運用
従来のオンプレミス型WMSとは異なり、クラウド基盤で提供されるこのサービスは、物理サーバーの構築が不要なので、導入までの期間を大幅に短縮できます。初期投資を抑えられるのも大きな利点です。
多拠点管理の対応力
拠点が複数ある企業にとって、在庫情報の一元管理は大きな課題です。このWMSは、複数の倉庫や荷主の在庫をリアルタイムで統合管理できるため、物流効率が向上し、在庫過剰や欠品のリスクを減少させます。
柔軟な業務対応
倉庫ごとに異なる業務フローや荷主ごとの要求に応じて、設定や機能のカスタマイズが可能です。これにより、多様な物流ビジネスに対応しやすくなっており、業務の効率化が期待できます。
高いスケーラビリティ
ビジネスの成長や拠点の拡張に合わせて、利用範囲や処理能力を柔軟に調整できる点も特徴です。繁忙期や新規事業の立ち上げにおいても迅速な対応ができます。
セキュリティと可用性の強化
クラウドサービスの基盤には高いセキュリティが施されており、定期的なバックアップやデータ暗号化が標準で実装されています。また、24時間365日の運用監視により、システムの安定稼働が確保されています。
ONEsLOGI/WMS Cloudサービスの主な機能
入荷管理
入荷情報の事前取り込みから、検品、棚入れまでの一連のプロセスを自動化し、入荷ミスや処理遅延を防ぎます。
在庫管理
商品の入庫から保管、出庫までの在庫情報をリアルタイムで把握でき、誤差やロスを最小限に抑えることが可能です。棚卸しや在庫移動にも対応しており、現場の効率向上に貢献します。
出荷管理
出荷指示、在庫引当、ピッキング、検品、梱包から出荷までの全プロセスをサポートし、ミスや遅延を減らすと同時に、顧客満足度の向上につなげます。
多言語対応
日本語、英語、中国語に対応しており、グローバルな物流ネットワークにも適応できます。担当者ごとに表示言語を切り替えられるため、異なる言語圏のスタッフ間でもスムーズな運用が実現できます。
進捗管理
入出庫作業や在庫管理の進捗をリアルタイムで可視化し、業務の遅れやトラブルの早期発見を支援します。
導入事例
長島梱包株式会社の事例
課題
長島梱包株式会社は、大手ネットショッピングモールの出店者向けに3PL(サードパーティ・ロジスティクス)サービスを展開しています。しかし、従来使用していた在庫管理システムは汎用的なものであり、通販業務特有の複雑なプロセスには対応しきれていませんでした。特に、セット商品に関する受注データの処理や、リアルタイムでの在庫データ反映に課題があり、作業の効率が低下していました。さらに、繁忙期には作業員の追加が必要となり、人件費の増大と業務負担が大きな問題となっていたのです。
導入の効果
ONEsLOGI/WMS Cloudサービスの導入により、これらの課題が大幅に改善されました。具体的には、受注データの自動取り込みからピッキングリストや出荷指示書の自動生成、在庫状況のリアルタイム管理までを一元化し、業務全体の効率を大幅に向上させました。これにより、手作業の削減が実現し、現場の負荷が軽減されただけでなく、繁忙期の対応力も強化されました。さらに、クラウドベースのシステムであるため、初期導入コストを抑えつつ、今後の事業拡大にも柔軟に対応できる環境が整備されました。
これにより、長島梱包株式会社は、通販向け3PLサービスにおいて競争力を高め、荷主企業へのサービス品質向上を実現することができました。
事例参照元:https://sol.logisteed.com/case/voice/nagashima.html
サントリーロジスティクス株式会社の事例
課題
サントリーロジスティクス株式会社は、サントリーグループの物流を担う中核企業として、酒類や清涼飲料の輸送・保管を行ってきました。2014年度からはグループ外の荷主向けに一般貨物事業を本格展開しましたが、当初は表計算ソフトや手作業による在庫管理や出荷指示を行っており、荷主や品目数の増加に伴い、業務の複雑化と属人化が進行していました。特に、ロット管理や賞味期限管理が必要な商品を扱う際には、ミスやトラブルのリスクが高まっていました。
導入の効果
これらの課題を解決するため、同社は2016年7月に「ONEsLOGI/WMS Cloudサービス」を埼玉支店と神奈川支店に導入しました。このクラウド型倉庫管理システムの導入により、在庫管理や出荷指示の業務が標準化され、属人化の解消と業務効率の向上が実現しました。また、ハンディターミナル(HT)を活用した出荷業務の効率化や、モバイルWi-Fiルーターによるリアルタイムなデータアクセスが可能となり、現場の作業負荷が軽減されました。さらに、クラウドサービスの特性を活かし、初期導入コストを抑えつつ、ビジネススケールに応じた柔軟な対応が可能となりました。
この導入により、サントリーロジスティクス株式会社は、一般貨物事業の競争力を強化し、荷主企業へのサービス品質向上を実現しています。
事例参照元:https://sol.logisteed.com/case/voice/suntory_logi.html
株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス 様の事例
PPIHグループは、アジア市場で「DON DON DONKI(ドンドンドンキ)」を展開し、日本製品の魅力を発信しています。香港では2019年の1号店開業から約3年間で10店舗に拡大し、物流量が急増しました。
当初、倉庫業務は外部委託していましたが、店舗数の増加に伴い、自社運営の物流倉庫を設立しました。しかし、表計算ソフトを用いた手作業による在庫管理では、作業効率や精度に限界があり、倉庫のスペースも逼迫していました。
特に、香港の高額な不動産事情から、各店舗に大量の在庫を保管することが難しく、効率的な在庫管理と配送体制の構築が急務となっていました。
導入の効果
これらの課題を解決するため、PPIHはロジスティードソリューションズの「ONEsLOGI/WMS Cloudサービス」を導入しました。このクラウド型倉庫管理システムは、英語表記や現地通貨対応などのグローバル機能を備えており、操作性にも優れています。
導入後、倉庫作業時間は約50%短縮され、棚卸作業の負担も従来の4分の1に軽減されました。現在、香港では2拠点の自社倉庫(延べ床面積約6,500平方メートル)と1拠点の外部倉庫で、約3,000アイテムの商品を管理しています。
月間の物流量は40フィートコンテナで50本から60本分に達し、約30人の作業員が効率的な倉庫運営を実現しています。今後、他地域での店舗展開においても、ONEsLOGIの導入を検討しています。
事例参照元:https://sol.logisteed.com/case/voice/ppih.html