シャドーIT
シャドーITは、従業員が公式のITシステムを介さずに独自に導入・使用するITツールやサービスのことです。
利便性や業務効率の向上をもたらす一方で、セキュリティリスクやコスト管理の難しさ、ITガバナンスの低下といった課題も伴います。
ここでは、シャドーITの背景、具体例、メリット・デメリット、そして効果的な対策について詳しく解説します。組織全体で安全かつ効率的なIT環境を構築するための知識を提供します。
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シャドーITとは
シャドーITとは、企業や組織のIT部門の管理外で、従業員が独自に導入・使用するITシステムやツールを指します。例えば、従業員が自分の判断で新しいソフトウェアをインストールしたり、クラウドサービスを利用することなどが含まれます。これにより利便性は向上する一方で、セキュリティリスクが高まる可能性があります。
シャドーITが発生する背景
業務効率化のニーズ
公式のITシステムが使いにくいと感じる従業員は、自分にとって使いやすいツールを独自に見つけようとします。
クラウドサービスの普及
Google DriveやDropboxなどのクラウドサービスが手軽に利用できるため、従業員が個人的に利用するケースが増えています。
個人デバイスの利用(BYOD)
個人所有のスマートフォンやタブレットを業務で使用することが一般的になり、独自のIT環境が形成されやすくなっています。
IT部門の対応の遅れ
新しい技術やツールの導入にIT部門が時間をかけると、従業員が自己解決を図るようになります。
シャドーITのメリットとデメリット
メリット
・業務の柔軟性:従業員が自分に合ったツールを使用することで、生産性が向上します。
・イノベーションの促進:新しいツールの利用により、新しいアイデアや手法が生まれることがあります。
・迅速な対応:必要なツールを即座に使用できるため、問題解決が迅速に行えます。
デメリット
・セキュリティリスク:管理されていないシステムはデータ漏洩やサイバー攻撃のリスクが高まります。
・コスト管理の難しさ:各部署や個人が独自にツールを導入すると、全体のコスト管理が難しくなります。
・ITガバナンスの低下:組織全体で一貫したITポリシーが取れず、IT戦略が弱体化する可能性があります。
シャドーITの具体例
クラウドストレージ
公式のファイル共有システムが使いにくい場合、個人のGoogle DriveやDropboxを使用して業務ファイルを共有することがあります。
コミュニケーションツール
公式ツールがない場合、SlackやZoomを個人的に使用して業務連絡を行うことがあります。
個人デバイスの使用
BYODの普及により、個人のスマートフォンやタブレットで業務データを扱うことが増えています。
シャドーITの対策
従業員教育
シャドーITのリスクと影響について教育し、適切なIT利用を周知します。
ITポリシーの策定と徹底
明確なポリシーを作成し、全従業員にその遵守を徹底させます。
IT部門の強化
最新のツールやサービスを迅速に導入できるようIT部門を強化します。
クラウド管理ツールの導入
全体で利用されているクラウドサービスを一元管理し、セキュリティとコストを管理します。
モバイルデバイス管理(MDM)の導入
個人デバイスの利用を管理し、セキュリティポリシーの適用やリモート管理を行います。
まとめ
シャドーITは従業員が公式のITシステム外で独自に導入・使用するITツールを指します。業務の効率化や迅速な対応を可能にする一方で、セキュリティリスクやITガバナンスの低下を引き起こす可能性があります。対策としては、従業員教育、明確なITポリシーの策定、IT部門の強化、クラウド管理ツールの導入、MDMの実施が必要です。これにより、組織全体のIT環境を安全で効率的に保つことが求められます。